ふと・・・
2024年06月07日
先日、金屋子神社を後にしたところでアライグマを車で轢いたと、この店主日記に書いた。その後、晩酌をするたびに彼の姿が脳裏に浮かぶようになってきた。そんな先日のこと、ふと思った。彼は、おそらく最近まで人に飼われていたのではないか。その思いに至る記憶が私にはあった。
私はゆっくりと車を走らせていた。道路の左側に小川が流れていた。その小川に近い所にアライグマはじいっとしていた。坂道を下って行く私と目と目があった。彼は、不思議そうに私を見つめていた。そおっと通り過ぎようとぼぼ真横に来た時、じっとしていた彼の体がゆらりと揺れた。そして、車体に姿は消えた。
まさか車の下には来ないだろう。そう信じていた。タヌキと思った彼ならば、車に近づくなんて考えられないからだ。野生動物なら、危険を予知する能力を十分に持ち合わせているからだ。しかし彼は違った。彼は、私に近づこうとしたのではないか。そして甘えようと。案外、飼い主と私の顔は似ていたのかもしれない。
写真は、先日行った稲田神社の社務所の庭だ。真ん中でぽっちゃりしたのがイナタヒメ。右側の凛々しいのがスサノオノミコト。左に置いてあるのが甕(カメ)。甕は、ヤマタノオロチを退治した時に酒を入れたものだろう。説明が見当たらない。だからこの説は間違っているかもしれない。いや、おそらく大丈夫だ。