店主日記

  • 初霜 2020年12月06日

     初霜

     

     今朝、今季の初霜を見た。初氷もあったとか。平年の初霜は松江市で11月22日だから今季は14日遅いことになる。でも、予報では今年の雪は多いという。先日、自家用車はディーラーでスタッドレスタイヤに履き替えた。営業車は後日、自分で替えようと思っている。

  • 喜びの涙を知った日 2020年12月05日

     先日、嬉し涙を書いた。そう言えば、嬉し涙を何回流しただろう。小さい頃からの記憶をたどってみる。が、ひとつ見つかったけれどあとは見つからない。嬉し涙は、私の人生で2回だけ。53歳の師走に1回。そして先日。悲しみはいっぱいあったけど、涙を流すほど嬉しいことはなかったということだろう。

     

     52歳の年末、病気で仕事を失った。途方に暮れた。長男は中学生、二人の娘は小学生。障害を持つ長男の世話で妻は働けない。人生最大のピンチである。3ヶ月悩み苦しんで、消去法で、不動産業を立ち上げようと決意した。それしか生き抜く方法はない。そして6ヶ月の猛勉強。宅建の免許である。

     

     合格発表の日、朝一番で建築センターへ行く。合格者名を記した、A3の白い紙を見る。あった。私の名前があった。猛勉強が実を結んだ。安堵して、車で宍道湖一周することにした。喜びをかみしめる時、涙がにじんできた。走る車の前方が見えにくい。けど、遠慮なく涙はあふれる。初めて、喜びの涙を知った日である。

  • 嬉し涙 2020年12月03日

     昨日の午後は写真の種分けをした。アルバムの一冊一冊をめくってみる。これはこの段ボール箱。これはあの段ボール箱と種分けていく。思えばよく写したものだ。時に変顔もあるが、みんな笑った写真が多い。長男も、長女も、末っ子も、そして妻と私。笑顔に幸せが溢れている。

     

     昼から煮込んだおでんが旨い。晩酌も進む。食器を洗い終わって、布団を敷いといて、そして炬燵の中。片手には焼酎のお湯割りがある。まだ8時半。やっと8時40分。後5分。遅々として進まぬ時計。9時になったら電話しよう。

     

     長女から、9時にならないと電話出れないと言ってたよと聞いていた。果たして出てくれるのだろうか。不安だ。でも掛けてみた。出てくれた。1分も話しただろうか、でも嬉しかった。嬉しさのあまり長女に電話した。末っ子と話したよって。じわっと涙がにじむ。まもなく粒になってこぼれていく。ひとつ、ふたつと。嬉しくて。

  • え、石切り場? 2020年12月01日

     昨夜のテレビドラマで「監察医 朝顔」という番組があった。連続テレビ小説だ。小説とあって現実との矛盾は多い。でもそのことには目をつむるとして、私は毎週観ている。どうしてか観たくなってしまう。

     

     どうしてかっていうことについて、昨夜そのことが分かった。主演の朝顔が可愛いこともある。それよりも彼女の父が、水害で妻を失ったこと。そのことについて興味がある。父親役の役者の、あの表情がいい。

     

     今日は定期通院の日、薬は隣の薬局でもらう。若い眼鏡の薬剤師さんが、私の体の様子を聞いてくれる。つい嬉しくなっていらぬことまで言う私。それに答える彼女、尾道出身だとか。向かいの島だとか。じゃあ、造船所があって、石切場があって。彼女、え、石切場?

     

     今日はよく話したな。病院で、女性の心電図技師さんに、あなたを見ると落ち着くね。医師に、奥さんテレビで見ましたよ。そして薬局・・・一度帰ってから、暗夜行路のコピーを届けた。その後お墓で、会うとよく話す隣のお墓の奥さんとエゴマの話。

     

      ローソンでカツカレー弁当を買って、食べ終わってコーヒー飲みながらYouTubeを見る。この頃、ただの失恋歌だと思っていたのが死別の歌だと分かる。山本コータローの岬巡り。山本潤子の会いたいな。マヒナスターズの北上夜曲。

  • 一緒に、テント張って食事作ったんだ 2020年11月30日

     長女が学生の頃、妻が選んで掛けた長女の生命保険がある。長女が結婚した後、掛け金の支払義務はもちろん、名義もすべて渡した。昨夜、その長女から電話があった。他業者から、良い提案があった。解約してもいいか、って。答えはもちろん、いいようにしなさい。

     

     先日、二人目を妊娠しているある業者の担当者の来店があった。いろいろな話の中、子供たちのこと、心配していないかって聞く。いや、ちっとも心配なんかしていない。しっかりと育ててきたから。と、そう答えた。私は、子供たちが小さい頃から子供たちを信じてきた。子供たちの行動を信じてきた。私は、信じることが一番いい教育だと思っている。と、そう答えた。

     

     お父さんは、私のことなんかどうでもいいんだねって時には思った。結婚式の手紙で長女はそう言った。でも、信じてくれていたんだね。とも言った。指図されたって、人は育ちはしない。子供たちには自由に育ってほしい。伸び伸びと育ってほしい。・・・そんな考えもあるんだよって、担当者に知ってほしかった。だから、いっぱいいっぱいキャンプ連れて行ったんだよ。一緒に、テント張って食事作ったんだよ。そしていっぱいいっぱい遊んだんだよ。

ページトップ