店主日記

  • エゴマの効用 2020年11月27日

     気になることがあったので、早くに目が覚めて、二度寝が出来なくて、暗いうちに出勤してきた。そして気になる仕事を終えて今ほっとしている。写真は、事務所から見る日の出の風景だ。

    朝日

     

     先日ミニ同窓会の日記を書いた。参加者の一人は、松江市に住みながら、出身地の奥出雲町でエゴマの栽培をしている。それを油にして小瓶に入れて同窓会の面々にお土産として配った。

     

     会場での彼との話である。私「乾燥で、指先までひび割れて痛いからこの頃ボウリングにも行っていない」 彼「どれどれ、」と私の指先を見る。そして指先を触れ合ってみた。なんと彼は、子供の肌のように潤いがある。彼「エゴマの効用だよ」

     

     あくる日、ティースプーン一杯を食してみた。そのまたあくる日のスパーのレジである。財布から千円札が難なく引っ張り出せた。え、と驚く。あんなに苦労した支払いなのに。たったいち日で指先に僅かな潤いが。ほんとにすごい。ヤマさん、有難うな。(注 効用には個人差があるかもよ)

  • プラトン 訳 2020年11月26日

     いつもの花屋さんとお墓には行ったけれど、いち日中家にいて断捨離の実行をした。今日からは妻が化粧室として使っていた部屋の押し入れだ。ずいぶんと多くの箱の中に多くのものが収めてある。ひとつひとつ確認しながらの作業である。中に、マジックインクで書かれた「プラトン 訳」の箱があった。妻は、大学でギリシャ哲学を学んでいたのである。

     

     数十冊のノートに、妻の字がぎっしりと埋まっている。晩年の、流れるような崩し字は見つからない。青年らしい、だけどまだあどけなささえ感じてしまう硬い角ばった字が並んでいる。背伸びして、それでも懸命に主張しようとしている字が並んでる。その、ひとつひとつの字の所々に晩年の妻の崩し字の原型を見た。これは、本棚の哲学書の横に並べておこう。

  • 言わなきゃいいのに 2020年11月23日

    ピンク 現地集合でアパート案内をした昨日の朝、お客様を待つ間に駐車場の片隅に咲く花を発見。樹木に咲く花なので名前は知らないが、季節に似合わぬピンクの色が怪しげでもある。スマホでこっそり写してみた。

     

     午後、予定通り尾道の娘が事務所に着いた。カフェ・シェル・ブルーさんで松江ならではのメニュー、カツライスをいただいた。カツライス、初めて食べる娘はその美味しさにびっくり。そう言えば、妻も食べたことなかったっけ。その後、お墓に行って出雲の息子に会って帰ってきた。混雑する国道9号線の車の中でよく話した。もちろん夜もよく話した。

     

     そして今朝事務所前から娘は自分の車で帰って行った。会って話している時は楽しい。別れてしまうと当たり前だがまたひとり。ひとりになると急に寂しくなる。楽しさと寂しさのギャップは私にとって大きすぎる心の重石。じゃあ、帰って来いなんて言わなきゃいいのに。

  • ミニ同窓会 2020年11月21日

     昨夜、日本料理「いと賀」で久し振りに松江で暮らす小中校の3人の同級生に会った。そして先生、いと賀の店主、合計6人がミニ同窓会のメンバーである。いつもいつも、楽しい昔話に花が咲く。コロナ禍でできなかった久し振りの同窓会である。てな訳で今年初めて繁華街に出た。

     

     みんなは同窓会が終ったらまっ直ぐに家に帰って行った。代行運転の車で帰るやつ。タクシーで帰るやつ。奥さんに迎えに来てもらうやつ。道でそれぞれの時間にみんなを送っておいて、ひとり行きつけのスナックに行った。そこは「ユー &モア」 苗字も、生まれ故郷も、年恰好も似たママさんがいる。何十年、ここに通っただろう、心安らぐ。当然、常にボトルのキープがある。

  • 昨日の午後の出来事 2020年11月19日

     午前中、出雲市の息子に会いに行った。帰ってから断捨離の実行である。箪笥をのぞく。平成の若い年順に菓子箱がたくさんある。何だろう。使用説明書、保証書、領収書、保険証、そして家計簿ノートなどが年代別に収めてある。よく几帳面に保管していたものだ。でも、今となっては私には不用品ばかり。

     

     それらの箱を解体し、資源ごみとして出せるように紐で縛る。不慣れな作業なので骨が折れる。途中買い物に行った。知り合いの女性にマーケットで出会った。彼女、夫を病気で失って3ヶ月。友達が励ましてくれる。でも寂しい。そう言っていた。でもね、これからだよ、本当の悲しみが訪れるのは。と心に思いつつ再会を約して別れた。寂しい気持ちを聞いてあげたいと思う。昨日の午後の出来事である。

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