店主日記

  • 真夏の太陽が 2021年07月20日

     「ミヤマクワガタ真っ赤に燃える・・太陽だから」ってひばりが55年ほど前に歌った。それよりもっと以前、ラジオ体操が終わると山の中に入っていった。目的は、クワガタ虫採集だ。その種類には、私たちはそれぞれ独自の名前を付けていた。ミヤマクワガタは「枕」。ノコギリクワガタは「赤鬼」。ヒラタクワガタは「黒鬼」。

     

     三瓶山のユウスゲの写真を撮ったその日、そのクワガタの姿が見たくて北の原にあるサヒメルに行った。運悪く、休館日だった。だが、その建物の前の広場に、シルバー色に輝いたクワガタ虫がいた。ミヤマクワガタと見たがいかがだろう。

     

     始業にはまだ早い。小一時間もある。インスタントコーヒーを飲みながら、建物の向こうにそびえる茶臼山の頂の方面を眺めている。薄っすらと、絨毯のような白い雲が山の上に広がっている。妻は今、その絨毯の上でくつろいでいるのだろうか。茶臼山の麓に我が家はある。

  • あの雲の隙間から 2021年07月17日

     空

     

     最近になって、妻の死を知ったという人がやって来る。昨日も、間接的だが親しかった人が御仏前をくれた。妻の人柄だなって、今朝の事務所の籐製の椅子に座って空を見る。あの雲の隙間から、妻は私のことを見てるだろうか。そう思って手を振った。そう、この頃よく空を見る。

  • 有難う 2021年07月16日

     ねむの花

     

     早朝の墓参の帰り道、ねむの木の花を見つけた。私は、樹木に咲く花にはあまり興味がない。が、まだ陽の光が届かない早朝だからだろう、美しいと思った。しっとりと咲く、その花は神々しくさえ見えてきた。思わず車を停めて、携帯で写してみた。

     

     私の故郷には、この木は多い。今時分になると、山のあちらこちらに見かける。季節を独占しているようでもあった。そして、私たちはこの木を「カアカ」と呼んでいた。葉は、お茶にもなるらしい。「カアカ茶の木」とも呼んでいたのを思い出した。

     

     先ほど、先日の松江市に降った大雨を心配して、昨日メールをくれた中学校の同級生に返信をしておいた。広島に住むMさん、あたたかい思いやりに有難う。そして、私の話を聞いてくれて有難う。

  • 三瓶山のユウスゲ 2021年07月14日

     我が社にとって月1回の連休である。なのに午前中仕事に出てきた。昨日も今日も。不思議だなあって思ってしまう。どうして休日には仕事が入るのだろう。午前中で片付けて、手作りのサンドイッチを食べて、さてどうしようか。三瓶山行こうかやめようか。連休初日、13日のことだ。

     

     悔やむのも嫌だな、と思って出発した。3時30分到着。まだ早い。西の原の日陰の駐車場で読書することにした。いつも車に積んである私の愛読書、文庫本に製本された「暗夜行路」だ。エンジン切って、車の窓を全開にして、吹き込むそよ風を楽しむ。尾道の風景を描写したこの個所は、何度読んでも感動する。そして、文章のすべてが美しい。

     

    ユウスゲ

     

     5時過ぎた。もうよかろうと目の前に開ける草原に向かう。鮮やかな黄色のユウスゲがこれ見よがしとばかりに咲き誇っている。夕方開花して、あくる日の午前中でしぼんでいく。だからユウスゲと言うのだろう。漢字で書けば、「夕菅」だそうだ。「黄菅」とも言うらしい。帰り、車のルームミラーに映る宍道湖の夕日が美しい。今日は梅雨明けだとか。

  • 温暖化のせい? 2021年07月12日

     夜明け前から続けざまに雷鳴、そして強く降る雨。アスファルトを打つその音で目覚めた。どこかに被害が出そうな激しさである。もう、とっくに朝の8時は過ぎているのに風景はまるで夜。不気味でさえある今日の空模様。あ、携帯の危険通知の音が。美保関方面、土砂崩れの危険あり、避難せよとある。

     

     

     昨日の夕方、気のせいかもしれないけどヒグラシの鳴き声を小さく聞いた。いや、一匹だが確かにが聞こえる。昨年のこの店主日記を見るとその初音は7月19日。1昨年は18日。1週間早いけど、温暖化が進んでいるせいかもしれない。近年、すべてがおかしくなっている。

最近の記事

カテゴリ

ページトップ