店主日記
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思い込み
2021年05月20日
昨日の天気の良いこと。だが、ドライブの計画もしていなかった。ああ、この天気勿体ないなあと思いつつボウリングに行くことにした。ボウリングと言えば、指先が荒れていてしばらくしていなかったので久し振りである。それに、木刀の素振りで腕っぷしも逞しくなった。それも試したい。
だけど、その腕っぷしが邪魔だった。愛用の15ポンドのボールが軽く感じられるのは確か。投げてみたら力強いボールが転がっていく。だが、いつものボールの曲がり方ではない。リリースのコントロールも思うようにいかない。4ゲーム目でやっと分かった。リリースには、柔らかさが必要なんだ。パワーじゃないんだ。
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雨に思う
2021年05月17日
先日の15日、梅雨近しとこの店主日記にアップした。その日の午後、気象庁は例年よりずいぶん早く梅雨入りを発表した。それ以来、時に止み間もあるけれど、雨が続いている。昨夜は、アスファルトに打ち付ける雨音で目が覚めるほど強く降っていた。
どうだろうって思ういつもと違う天気の日は、妻のことを思ってしまう。こんな天気の日は、妻は何を思うだろうって。・・・今朝は、よう降ってるんやなあって言う、妻の声が聞こえてきた。今日も、いちにち降るんやろうかって、窓から空模様を伺いながらそう言っている妻の後ろ姿が見えてきた。そして、もういちど会いたいなって思ってしまう。
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梅雨近し
2021年05月15日
土曜日は車が少ない。遅くまで寝てのんびり出勤しようと思っていたのに早くに目覚めた、と言うより眠れない。コロナ禍の中で不安なのである。仕事のこと、コロナ感染のこと・・・高齢者だのに、一回目のワクチン接種の予約ストップが続いている。そして将来の我が暮らし、その他いろいろだ。
だもんで早く出勤した。こんなに早くから気温が高い。ワイシャツの袖をめくっている。今日は曇りのち雨だと言っていたのに、太陽の光が燦燦と降り注いでいる。その光は営業車の窓ガラスに反射して眩しい。本当に雨になるのだろか。・・・そして、開催すればコロナ感染危機は果てしなく広がっていく東京オリンピック。私は反対だ。コロナ対策も不十分なままなのに。
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赤ちょうちん
2021年05月13日
18曲入りのCDの中の、かぐや姫が歌う「赤ちょうちん」が巡ってきてその曲が終わった時だ。もう一回聴きたいなって私が言う。あなたこの歌好きだねって妻が言う。この歌聞くとね、いつもお金に苦労していた、若かったあの頃の記憶が懐かしいんだ、と答える私。
遅くに目覚めた昨日の定休日だ。目覚めた瞬間、かあちゃんリビングでお茶飲んでるだろうかって思った。それが寂しさの始まりだ。もう、かあちゃんいないんだよって自分に言い聞かせた。人って、体の傷の痛みには耐えても心の切なさには耐えきれないようだ。
たまらなくなって、車に乗った。どこへ行こうか。まずお墓行って、そこで考えよう。なかなか行き先を思いつかず、先日の黄砂の雨で汚れた車を洗うことにした。洗車機から出て水滴を拭き終わった時、そうだ、海を見に行こうとやっと目的地を得た。
車は私の心をしり目に快調に走る。しばらく島根半島の海岸線を走る。「赤ちょうちん」が巡ってきた。妻の声が聞こえた。もう一回繰り返す。何度も何度も繰り返す。そして泣いた。思う存分泣いた。・・・時々こんな気持ちになる日が巡って来る。私は、どれだけ深く妻を愛していたのだろう。この私には、いったいどれほどの数の涙があるのだろう。
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母の日
2021年05月09日
その昔、私が小学校に通っていた頃である。母の日はこうするものなんだよって、先生が教えてくれた。母がいる人は赤いカーネーション。母がいない人は白いカーネーション、そう言って教えてくれた。子供だったけど、でもそれって違うなって思った。
あの日も、今日と同じように母の日にふさわしい五月晴れの爽やかな日曜日だった。天までもが私たちの幸せを祈ってくれている、そう思いながら教会に向かった。妻が、母に贈るんだと言って選んだのが母の日。そう、母の日は私たち二人の結婚記日なのである。そして2年前、長女が選んだその日の理由も、そうだったのかもしれない。