店主日記

  • 風が気持ちいい 2022年08月28日

     朝から爽やかだ。事務所の入り口とバックヤードのドアを開け放している。秋の風が、湿気の少ない爽やかな風が事務所内を吹き抜けていく。時々カレンダーをなびかせながら。ステレオからは50年前にカーラジオで聴いていた懐かしい曲が聞こえてくる。仕事に妨げにならぬほどのボリュームで聞こえてくる。小さな声の英語でオンリー・ユーが流れている。夏の疲れが吹き飛んでいく。ああ、なんて爽やかなんだ。

  • 夕食当番 2022年08月27日

     今晩の食事当番は私の番だ。昼少し前、事務所近くのスーパーマーケットに買い物に行った。このマーケット、チェーン店だがこの店舗については規模的にはこじんまりとしたものだ。だからレジ係も少ない。ある中年のレジ係の女性と顔見知りになった。中年と言っても私の子供だと言ってもおかしくない年齢だ。明るい気さくな女性だ。あんた女好きだねえ。ちょっと可愛い人見るとすぐ声かけるんだから、と妻の皮肉が聞こえそうだ。がそこでいつも二言三言話す。

     

     そうしているうちに我が家の事情もすっかり呑み込んだようだ。暑さがぶり返したねと言って会話の糸口を作る。もう少しでお別れだねと言ってくれる。そしたらしばらくは会えないねと言ってくれる。むろん、娘と孫のことである。何の係わりもないひとりの女性、人としての心の温かさが嬉しい。

     

    律人

  • 百合の花 2022年08月22日

     毎朝通っている広い公園墓地の一角の、妻が眠る墓所ののり面の草むらにユリの花が咲いている。真夏に咲く真っ白いユリの花。決して美しい花だとは言えないユリの花。このユリの花は群れて咲くのをよく見かける。ただ一輪だけで咲くのは珍しい。どうして一輪だけで咲いているのだろう。

     

    ユリの花

     

     今、たまたま一緒に暮らす娘と孫、後15日ほどでお別れだ。国外に転勤になっている婿殿のもとに去っていく。半年余り一緒に暮らした娘。生を受けて5ヶ月共に暮らした孫殿。顔を合わす度ににっこりと笑ってくれる孫殿。あと半月ほどで去っていく。そして3年間は会えないかもしれない。私はまた、一輪ほどで咲くのユリになっていく。久し振りに賑やかだった今年の盆。楽しかった今年の夏。秋はもうすぐやって来る。

  • 秋の気配 2022年08月19日

     娘の運転免許証の更新で朝から免許センターに行った。受付、視力検査、写真撮影の時は孫と一緒に娘について歩けるからまだいい。さて、娘は講習会場入りした。ロビーで私の腕の中、ニコニコしていた孫なのだが20分も経つと母恋しさの限界が来た。大泣きをする。講習会場に聞こえては、職員たちも迷惑だろうと玄関先に出た。

     

     しばらくした頃、一人の職員さんがやって来て授乳室がありますからどうぞ。外は暑いですからとその部屋に案内してくれた。誰かがいたたまれない気がして職員さんに言ってくれたのだろう。有難いと思った。人って優しいな。家に帰って一息ついて、さあ、仕事の再開だと空を見上げれば秋の気配。今日はなんだか清々しいな。

     

    秋の気配2

    秋の気配

  • 今度会うのはいつだろう 2022年08月17日

     明日から仕事なんだと、今朝早くに出雲空港から東京に帰って行った末娘。今度会えるのはいつだろう。

     

    娘達

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