店主日記
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伯耆大山
2023年11月15日
事務所周辺に、先日の嵐で落ち葉が散乱した。片付けようにも、雨に濡れた落ち葉はどうしようもなかった。そのことが気になっていたので連休二日目だがやって来た。恥ずかしくない程度に小ざっぱりさせた。さあ、これからどうしよう。安来市の道の駅「あらえっさ」まで行ってみるか。
先日の寒さが嘘のように、車の中は暖かかった。エアコン止めた。窓を少し開けた。流れ込んでくる風が爽やかだ。路面をたたくタイヤの音が小気味いい。遠くにあった大山がだんだん近づいてきた。安来市に入ったら美しいと思った。どこか撮影場所がないかと思案した。島田あたりで思い付いた。あそこがいい。
伯耆の国だから伯耆富士という。松江市から見たら出雲富士という人もいる。この山の頂まで、何回登っただろう。先日降り積もった雪が陽光を受けて輝いていた。その輝きが雄大さを増していた。助手席に妻がいたらと、つい思ってしまう。美しいねって、話しかけたのだろうに。
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金言時の大銀杏
2023年11月14日
目覚めた時、金言時に行こうと思った。どうしてだろう。奥出雲町が私の出生地だからだろうか。それとも、妻と一緒に行った思い出を辿りたかったからだろうか。分からないが、なぜか目覚めた瞬間そう思った。金言時は、島根県仁多郡奥出雲町大馬木にある。
まず、事務所に行って「かあちゃんの詩」日記を付けた。5分で書き終えて、いつもの花屋さんに行った。今日は年配の方の女店員さんが店番していた。寒くなったね。夜は湯たんぽで寝ているよ、などと他愛無い会話を2~3交わした。この花屋さん、通い始めて何年経つだろう。
妻に花を手向けた。その足で国道9号線に出た。9号線から54号線に乗り替えた。道の駅「さくらの里きすき」のコンビニで温かい缶コーヒーを仕入れた。三刀屋町から314号線に乗り替えた。後は金言時を目指すのみだ。
大銀杏は、葉をほとんど落として大木のみの姿になっていた。残念な気がしたが、駐車場に車を停めたらそうでもない気がした。寺の座敷前の縁側に土産物が少し並べて売られていた。座敷には、私ぐらいの年齢だろうか、大奥さんらしい女性が座っていた。なぜか、親しみを感じてしまった。
女性の方から、私に声をかけてくれた。その柔らかい笑顔が私を引き付けた。つい、ひとりになってしまったことを話した。そんな人が何人か、ここを訪れたらしい。涙が出そうなほど、優しかった。ほんのつかの間の会話だったが、今日は来て良かったと思った。
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ハンバーグ弁当
2023年11月12日
この頃、急に寒くなった。朝、布団から抜け出せないでいる。今朝も起きたのが7時半過ぎ。やっと出勤が営業時間に間に合った。気温の変化に、体がついていけないのだろうか。それとも、気持ちのせいなのだろうか、とにかく気だるい。そんな訳でこの3日間、夕食も作る気がしない。だからコンビニ弁当だ。昨夕は、ハンバーグ弁当を買ってきた。
レンジで温めようと見つめた瞬間、何切れかのニンニクのスライスをハンバーグの上に見た。そうか、ニンニクが合うんだ。ならば冷蔵庫の野菜室のニンニクを継ぎ足そう。ニ片をスライスして上に載せてハンバーグを隠した。レンジで3分30秒。旨い。これで体力も回復するかもしれない。そんな淡い期待を持って、缶ビールをグビリと飲んだ。
写真は尾道水道。先日、写したものだ。さざ波が陽光で光っている。海なのに、静かな水面だと思った。
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尾道で海を眺めた
2023年11月09日
千光寺公園駐車場から尾道市立美術館の横を通って道は下り坂になった。ほんの少し行った所の道の左側に陣幕久五郎の手形が石に刻んであった。その前から尾道の町と尾道水道と向島がよく見えた。海は、小春日和の日差しを浴びていかにも穏やかな風景だった。昔石切り場だった痕跡が向島の山裾に見えていた。
ここにしばし佇んだ。もう、今日はこれでよい。そう思った。歩いたのはほんの数百メートル。こんな短い時間での600円の駐車料金はもったいない気がした。もっと歩けばいいものを。だが、今日はこれで十分。目的は叶った。陽が西の方に傾いてきた。それを尾道水道のさざ波が弾いてキラキラと光っていた。さあなぎさ、帰ろうか。
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青空に月が!
2023年11月05日
11月だというのに初夏のように暖かく柔らかい陽射しだ。見上げると、こよなく晴れた青空が広がっていた。空を見ていたら藤山一郎氏が歌っている「長崎の鐘」が聞こえてきた。そう言えば、何年か前、広島平和記念資料館を歩いた。汗をふきふきひとり歩いたのを思い出した。え、どうしてひとりだったのだろう。
島根県雲南市三刀屋町に、永井隆記念館がある。長崎の記念館には、本物の隆氏の奥様の形見のロザリオが展示してあると聞いた。いちど本物を見てみたい。そうだ、思い出した。火災保険の募集人試験に、妻と広島に行ったんだ。妻が試験中、広島の街をひとり歩いたんだ。