梅雨空から真夏の空へ

2024年07月17日

 定休日になると何故か早くに目が覚める。何も計画もなし、たまには部屋のかたずけをしようかと思い、物置代りの4帖半の部屋に行った。娘がお産で帰っていた時使ったものやらが所狭しと置いてある。重ねてあった段ボール箱なども整理したい。

 

 昼前になって、もうこれでいいよなと、答えるはずもない仏壇に話しかけてみた。でも、ちゃんと返事が聞こえた。私ができなくてごめんね。もう今日はいいよ。よく頑張ったね、有難う。・・・君にそう言われると、照れちゃうな。よし、午後は久し振りに二人で美保関に行ってみようよ。そして二人の思い出を辿ってみよう。

 

夏空へ

 

 いつものように、観光客用の無料駐車場に車を停めた。車外の空気はむっとするほどの湿気を含んでいた。それでも、空を見ると梅雨空から真夏の空にバトンタッチするかのような雲が広がっていた。青石畳を、あの頃のように二人並んで歩いた。平日の今日は、老夫婦の観光客が多かった。ねえ、君。俺たちも老夫婦に見えるのかなあ。ううん。あなたは若々しいし、それに私はあれから年取ってないんだよ。

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