店主日記

  • 生命力 2024年10月05日

     息子を転院させた3日の夜、焼酎のお湯割りを二杯飲んだところで疲れが頂点に達した。立って歩くのがやっとのこと。布団に転がり込んだ。そして4日の朝、大きな気怠さをもって4時に目覚めた。以後、眠れなくなった。疲れすぎると、眠れなくなるらしい。

     

     今朝は7時過ぎに目が覚めて、眠り足りなくて8時まで布団の中でぐずぐずしていた。まだ疲れは残っているが昨日ほどではない。3日も疲れを引きずるなんて、歳をとったものだと思った。だが年齢は、明日を生きる生命力を逞しく育てる能力なのかもしれない。出勤の服に着替える時、ふとそんなことを思った。

  • 退院そして入院 2024年10月03日

     肌寒い朝だった。9時前に事務所を出発した。出雲市の県立中央病院に10時過ぎに着いた。。総合受付で手続きを終えてエレベーターで9階まで上がった。数人の病院職員さんが息子の退院の準備をしていた。そして再び、こころの医療センターに向かった。再入院だ。

     

    雨の日 医療センターで、主治医や相談員の方と懇談をした、再入院の手続きを終えた。疲れた気がした。今回のことで、重度の障害を持つ息子には、母性が必要だと痛烈に感じた。母がいれば、息子にとってもっと安心な病院生活ができただろうと、そう思った。疲れていたけど、少し回り道をして帰ることにした。

     

     雨が風景を曇らせていた。先日の彼岸の日には見なかった彼岸花が、あちらこちらで咲いていた。今年は暑かったから開花が遅れたのだろうと思った。出雲大社の鳥居前は多くの観光客で賑わっていた。どの顔も、幸せいっぱいそうに微笑んでいた。今朝から何週目だろう、この一枚のCDは。12枚セットの中で、一番気に入っている歌声がエンドレスにスピーカからこぼれていた。

  • 通院の日 2024年10月02日

    雨の日 アスファルトを打つ雨音で目覚めた。起きようか、いや今日は定休日、もう少し寝よう。8時過ぎまでぐっすりと眠って、朝食終えて、掃除機かけ終えて、今日は肌寒いなと感じて、何着ようかと考えた。なぎさ、何着たらいい?。応えもしない、妻に聞いてみた。

     

     洗いざらしのジーパン履いた。8年程前に、妻とふたりで松江市内のジーンズ店で買ったものだ。当時はぴったりと足にフィットしていたが、今ではガブガブだ。洗いざらして生地が伸びたのか、それとも足の筋肉が衰えたのかは分からない。が、以来、ジーンズを購入したことはない。ガブガブなのもおしゃれかなと思えば足りる。休みの日には、それ以前に買った2本とを、かわるがわる穿いている。

     

     ジーパンとTシャツと、ジーパンに合いそうな厚手のシャツを羽織って家を飛び出した。20代の若者とほぼ同じスタイルだ。若くありたいと思う気持ちがジーパン好きに私をさせている。午後は通院予定、心電図技師のあの娘、ぬ???、と会えるだろうか。妻は裏切れぬが、恋はしたいと思っている。

  • DASAI 2024年10月01日

     息子の病気が気になって、今朝一番で出雲市の病院に行った。今日は一昨日と違って元気そうだった。元気な息子を見ると、心が救われる。だって、障害を持った子に産んだのは私たちだから。息子には、何の責任もない。そして今、その責任をひとりで背負っている。何とか幸せに生きてほしい。

     

     国道9号線の帰り道、いつものように音楽を聴いていた。もの思う時、音楽は聞こえない。夫婦二人の時とひとりでは、こんな違いがある。喜びは半分に、そして苦しみは3倍になって感じてしまう。そんなことを思った時、ふと路上の地名の案内板に目が行った。何と読むのだろう、「太才」。え、ほんと?。ローマ字で、DASAIとふってあった。その地名は、斐川町富村にあった。

  • 回復したよ 2024年09月29日

     夏も終わって、急に涼しくなって、体調がおかしくなっていた。長すぎた夏のせいかもしれない。気温の変化による体調の崩れかもしれない。あるいは息子の転院の心配のせいかもしれない。体調がすぐれなかった。というより最悪だった。だけどこの3日間の夜はぐっすりと眠れた。

     

    ? 今朝は久し振りにサラダを作って食べた。卵も焼いた。ウインナーも焼いた。食欲が戻ったみたい。あの気怠さもどこかに飛ん行った。他人の体を借りてきたようなあの気怠さは今朝はない。よし、今日は頑張る。頑張れる。なぎさ、安心して空の上から見ていてな。

     

     午前中、今日の予定を終えた。午後、息子の入院の病院に行った。強度行動障害を持った息子、ベッドの上に拘束されている。そうしないと治療ができないから。だけど、動けないその姿が可哀そうで。会いに行ってやりたくて。会って安心させてやりたくて、会いに行った。

     

     じいっと、俺の顔を見ていたよ。手を握ってくれと言ったよ。そして、じいっとおれの顔を見ながらあいつ泣いたよ。母が大好きだったのに、母がいないあいつ。・・・帰りの車の中、かぐや姫が歌う神田川を、赤ちょうちんを繰り返し聴いたよ。「あんたこの歌、好きなんやなあ」。そう言った君の声が聞こえたよ。俺の隣にいてくれたよね。

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