ひとりの生活を楽しむ(マツムシソウⅡ)

2020年09月04日

 マツムシソウの写真撮影には相当の時間をかけた。強風だったから時間をかけざるを得なかった。妻とふたり行動を共にしている時などできることではなかった。二人の行動は、お互いが気を使いながらだけど、だけど楽しかった。遠慮は、相手に対する思いやりであり贈り物でもある。相手の遠慮は、私に対する思いやりであり贈り物でもある。贈り物を喜ばない人はいないだろう。ひとりになったこの頃、そう思えるようになってきた。

マツムシソウⅡ

 そんな中、ある日ある人が言った。ひとりの生活、それをを楽しめばいいじゃないかって。そうだなとは答えはしたものの、釈然としない何かを感じていた。でも、ひとりなんだからその生活を楽しめばいい。そう自分に言い聞かせてもみた。この、マツムシソウの撮影はまさにそのひとコマなのかもしれない。自由に時間をかけて撮影した百数十枚の写真を見る時、よくピント合わせたなと思う時、楽しかったかと自問してみる。・・・いや、決して楽しいとは感じてはいなかった。そんな我が身に気づく。

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