マツムシソウ

2020年09月02日

 鳥取県の大山にマツムシソウが咲いているという情報が伝わってきた。行かずばなるまいと思う私だ。三密も避けれるし、隣の県ではあるし、自家用車で行くことだし、と言うことでデジタル一眼レフの電池を充電した。こんな日は休日でも早くに目が覚める。

 

 風が強い。揺れている。マツムシソウもススキの穂も何もかもが揺れている。一瞬だってじっとはしていない。三脚立てる意味がない。植物撮影はあきらめた。動いているなら、動きのある写真を撮ろうか。無理を承知で手持ちで狙ってみる。ほんの一瞬、ゼロコンマ何秒かの瞬間を狙う。

マツムシソウ

 ここ桝水高原は妻との思い出の場所だ。あの日もマツムシソウが咲いていた。娘二人が先にリフトに乗って、次のに妻と私が二人並んでリフトに乗った。楽しかったあの日が蘇る。帰りの車中、山本潤子が歌う曲がステレオから流れて来る。まるで妻と会話してるみたい。思い出が涙を誘う。でもこの瞬間がいい。涙は、悲しみから私を救ってくれる。・・・だからドライブが好きなんだ。

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