店主日記
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な、かあちゃん
2020年10月11日
今日の弁当は具沢山のオムレツにした。いつもはそのまま出勤するけど今日は自治会の掃除日だ。8時半に終わって汗拭いて着替えてお墓に向かう。花の水換えて蠟燭を灯す。線香に火を付けながらふと思う。家の宗派は何だっけ。大谷派ってことは知っているけど、大谷派ってなんだろう。無関心でごめんなかあちゃん、俺これから勉強するよ。
地図で確認してみた。家からお墓までの距離、お墓から事務所までの距離、そして事務所から家までの距離。直線で結んでいずれも2キロ余りでほぼ正三角形。不思議だな、この距離感覚は。当たり前だけど、いずれもが正三角形の頂点にある。俺たち二人の縁は不思議が多かったものな、かあちゃん。
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観音院
2020年10月07日
観音院は鳥取市の上町にある。池泉鑑賞式庭園で、縁側でお茶を頂きながら拝観できるシステムになっている。抹茶代も含めての拝観料は500円だからお手ごろだ。幹線道路から少し奥に入ったところの住宅地にあるから騒音も聞こえない。ひとりで無の境地を楽しめる。今日は思い出に浸りたかった。
だがその日、絵柄にもなるその寺で結婚式の前撮りをやっていた。少し待てば静かになるだろうと思っていたが、だんだんにぎやかになってきた。これから結婚する人を囲んでの撮影だからテンションも上がるだろう。めでたいことだ。だけど、思い出に浸る気分にはなれなかった。今度また来よう。11月になって、紅葉がきれいになってからまた来よう。
車の中は、21曲が収まった山本潤子のCDが朝から流れている。ハイファイセット時代に歌った「フィーリング」の、響く高音が殊に美しい。何度目かの、「ただ一度だけの」で始まる歌詞にふと心が動いた。これを私たちの結婚生活に置き換えたら。人生別れは必ずあると知っていたのに、愛し合ってしまった。フィーリングだったんだろうか。
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古い写真
2020年10月02日
先日からやっと部屋にあるものの整理ができる気持ちになった。妻の思い出として保管しておくもの。そうじゃなくて処分するものとを分ける。その作業をしていたら懐かしい写真が見つかった。まだ恋人時代の写真が見つかった。几帳面だった妻が整理していたものを嫁入りに持って来たのだろう。
今それを、毎晩毎晩焼酎のお湯割りのコップを片手に見ている。そして記憶をたどっている。記憶をたどれるほど、私の心は落ち着いてきたのかもしれない。二人の写真は、倉敷に行った時のもの。抹茶茶碗の写真は鳥取の観音院で頂いたお茶の器の文字。これはお互いの茶碗にお互いの干支が書いてあった。「ほら、あなたの干支よ。それ私のだ」と言ったなぎさの言葉が聞こえてる。偶然の出来事だがこの偶然から、二人は結ばれるであろう確信を得た。
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左利き?
2020年09月30日
先日ネットで仕入れた2個用のボールケースを持って宍道湖ボウルに行った。大会などには出ない私だから、スペア用のボールは必要ない。けど、どうしてもふたつが必要だという思いに先日からなっていた。ひとつは、サウスポータイプのボールとシューズである。
明日から酒類の税金が変わる。ビールの税金が下がって、発泡酒などの税金は上がる。安価な発泡酒で、日常を楽しんでいた庶民泣かせと言うものであろう。比較的高所得で、抵抗なくビールをたしなんでいた人たちには好都合だ。弱い者いじめとは、こんなことを言うのだろう。僅かばかりの抵抗で、発泡酒1ケース買っておいた。
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おや、どうして
2020年09月28日
先日、どこだったか忘れたけど、入り口のガラス戸に映った私のジーパン姿、ちっとも似合わないのに気が付いた。あれ、どうしてだろうとさほどに気にはしていなかったけど、昨日鏡を見ていて分かった。お尻の筋肉が欠けているからだと分かった。お尻がそぎ落ちている。ショックである。
私のジーパン歴は65年以上。削られた山肌を体育座りで滑り降りる。そんな場所を私の田舎では「ハゲラ」と言っていた。ひとりで遊ぶには格好の場所だ。だけどズボンをよく破いた。母が縫っても縫ってもよく破いた。たまらず母が買ったのが繋ぎのジーンズだ。まだ4~5歳。私のジーンズデビューだ。
プリンとしたお尻を作らなきゃ。運動しなきゃあカッコよくジーパンは履けないよともう一人の私が言う。そうだよな。じゃあスクワット運動でもしようか。仕事しながらできるじゃないか。そうしようそうしよう。私のジーパン年齢はまだ30歳。