店主日記

  • カフェ・シエル・ブルー 2020年09月26日

    ブルー

     カフェ・シエル・ブルーさんがオープンした。住所は松江市上乃木5丁目10-31。立地は国道432号線と接している。松江の人なら、上乃木三差路付近と言えば誰でもわかる場所だ。店主は中年の男性でこの道の経験は豊富。人あたりも円熟さを醸している。明るい雰囲気に仕上がっている店内は開業日とあって、いつものメンバーとアルバイトの女性が二人手伝っていた。

    ブルー2

     

     店主の自信作は食事物。松江ならではのメニュー、カツライス。そしてオムライス。昔懐かしいナポリタン。日替わりメニューの数種類のパスタなど、種類も多い。ティータイムには焼き立てのワッフルもおすすめ。

     

     私の人生にもモラトリアムな時代があった。人生って何だろうって思うことがあった。その追求のために、定職を持たず、食べていくためのフリーターをしばらく続けた。お金になることならなんでもしたが、喫茶店でのバイトが長かった。最初は皿洗いから始まって、ホールボーイになり、カウンターではコーヒーも点てた。

     

     そんな経験もあって、喫茶店には興味がある。今、喫茶店と言う名は少ない。みんなカフェと名付けているが、あの頃の喫茶店には人が溢れていた。モーニングセットを食べながらの談笑で店内はざわめいていた。良き時代だった。カフェ・シエル・ブルーさん、あの頃の賑わいを取り戻してほしい。 

  • 何もかもが同じ 2020年09月24日

     温泉津

     彼岸の中日であり、妻の月命日と定休日が一緒になった。4年前だったか、妻と二人で行った温泉津の温泉街の散策がしたいと思った。朝の日課の墓参を済ます。3日前に替えた花がしおれている。帰りに新しいのに生け替えるから。約束通り、温泉津一緒に行こうな。

     

     西田地区にあるヨズクハデを見た。観光協会でしばらく資料を見学した。そして温泉街を歩く。4年前のあの時と同じ歩調で歩く。町並みは、何も変わっていない。コロナ禍のせいなのか、人っ子一人歩いてはいない。スマホをカメラがわりに歩く女性の旅人を見た。あの人も私と同じく、思い出に浸っているのだろうか。それとも、知らない町の散策だろうか。

     

     港の突端に行ったのも、あの日と同じ。同じように4~5人の釣り人がいた。何もかも同じだ。すべてが同じだ。マーケットの女性の笑い顔まで同じ。観光協会の明るく話す女性の声までも同じ。何もかもあの時と同じ。違うのは、私の隣に妻がいないだけ。

  • 今日から4連休 2020年09月19日

     巷は今日から4連休。私には無関係だけど、連休の人がうらやましいなんてことは思わない。コロナ禍の中でもあるのだし、連休を喜ぶ年齢でもない。そう思いながらいつものようにいつもの時間に墓参したら多くの人がいた。いつも私一人なのに、多くの人がいた。そうか、今日は彼岸の入りだ。

     

     この頃の山陰中央新報の読者の投稿欄、「こだま」に国政のことに関する投稿が多くなってきた。安倍総理ご苦労さんもあれば、批判する人もある。国政に、多くの人が関心を示しだした証なのだろう。いいことだと思う。人任せだった国政が国民のもとに帰ってくる。

     

     国勢調査の回答をパソコンでした。6項目目に配偶者の有無がある。離別か死別かを選択するようになっていた。どっちでもいいじゃないかと思うが死別にカーソルを合わせる。瞬間いろいろな思いが蘇る。せっかく心安らかだったのに。

  • 艶歌 2020年09月18日

     先日の定休日に古本を片付けた。テレビの横に置いてある末娘の小さなステレオ装置も事務所に持って行こう。事務所でBGMとしてフォークソングを流そうと考えた。運んで、スイッチを入れた、CDの取り出しボタンを押した。一枚のCDが出てきた。何だろうと思う。末娘が好きな「嵐」かなと思った。ちょっと聴いてみよう。

     

     なんとである。流れてくる曲は艶歌だ。テレサテンが歌っている。中条きよしが歌っている。西田佐知子が歌っている。前川清が歌っている。西島三重子が池上線を歌っている。こんな曲末娘が聞くわけないし・・・。そして思い当たることがあった。

     

     私がボウリングに行っている1時間の間、妻はひとりの部屋でこの艶歌を聴いていたのではないか。艶歌になじまない私に遠慮して、この曲をひとり聴いていたのではないか。思えば、妻の性格は艶歌が似合うのかもしれない。私より、男前だとよく言われていた妻。車の中で、もっと自由に艶歌を聴かせてやりたかった。・・・昨日はいちにち中、このCDを聴いていた私なのである。

  • やっと少しずつ 2020年09月17日

     やっと少しずつ家にある不要なものを整理する気持ちになった。昨日の定休日は、読まなくなった本の整理をした。ホームセンターで、組み立てれば箱になる段ボールを買ってきた。とりあえず、文庫本だけでもと箱に詰めていった。私が持ち上げられる程度の重さをひとつの段ボール箱に収めた。6箱必要だった。それを車に積んで市役所の古紙回収場所に持って行った。

     

     思えば、妻と二人してよく読んだものだ。私が買って読んだものはほとんど古本屋に持って行った。僅かなお金に替えて次読む本を買っていた。昨日処分したのは全部妻のものだ。妻が読んだ後私が読んでいた。同じ本を読む。そんなところにも、ふたりの相性の良さが表れている。今になってそう思う。・・・かあちゃん、これ処分するよ。いいね。それからかあちゃんが学生時代に読んだ哲学書や専門書、俺には読めないけど、これは思い出に置いとくね。かあちゃんの青春が詰まってるものな。

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