てな訳で

2021年01月03日

 てな訳でドライブ三昧の正月と思っていたが年末から積雪。どうして過ごそうかと元旦は朝からお屠蘇していたら尾道の娘が電話で言う。「お父さん、飲み過ぎないでね」

 

 2日からは断捨離の続きをすることにした。ひとつひとつの品々を確かめながら進めていく。初めて見る青年期の妻の写真のアルバムの数々。結婚前にお洒落で履いていた靴の数々。そこには二度と実家には帰らないとの決意が見える。最後まで連れ添うという覚悟がうかがえる。

 

 そして日記。結婚が確実になった頃から続いていた日記。一緒になってしばらくしてから途切れてしまった日記。夢とは程遠い現実を見たのだろう。お洒落な靴など履くことのない現実を見たのだろう。それは、今までの社長令嬢の華やかさとはあまりにもかけ離れた現実だったのだろう。

 

 そして数々のアクシデント。多すぎたアクシデント。・・・でもと思う。その積み重ねから不動産業を二人して歩むようになった15年間。向かいあった机でお互いの顔を見ながら仕事した。喧嘩しながら仕事した。定休日ごとのドライブ小旅行。何もかも楽しかった。二人の心は繋がっていた。お・と・う・さ・ん、と言った最後の言葉・・・断捨離は、人生を振り返ることなのかもしれない。そこから、これから一人で生きていく強さを見つけ出すことなのかもしれない。

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