店主日記
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いい日だな
2021年07月03日
昨日の新聞の読者欄に、私のが掲載されたと昨日の日記に書いた。そのことで、ある人がやって来た。マスクしてるからすぐさまには思い出さなかったが、ひと言ふた言話すうちにすっかり思い出した。そうだあの人だ。私たち夫婦がこの事務所を立ち上げて、まだ間がない頃だった。引越センターの営業マンがやって来た。マンと言っても、可愛い女性なのである。それから、ちょくちょく営業にやって来るようになった。その真面目さに打たれて、引っ越しの紹介も手伝った。
私の手作りの、お昼の玉子サンドを食べ終わってひと休みしようかなと思った時である。来客があった。花束を持っている。不思議だなあ、どんな用件なのだろう。「当時はお世話になりました。昨日の新聞を読んで、奥様が亡くなられたと知って、お持ちしました」妻の偉大さを、改めて知った今日のお昼時なのである。
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もう一度会いたいな
2021年07月02日

「余命宣言で覚悟ができる」と題した私の投稿が、山陰中央新報の「こだま」欄に載った。先月の24日付投稿の女性が問う、余命宣告に対しての私の考えである。死を告げられることは辛いことだけど、でも死への覚悟はできるのじゃあないかと。
今朝は、朝から暑い。燃える太陽が肌を焦がす。妻が好きだった真夏の空である。家族みんなで泳いだ小波の海を思い出す。家族みんなでキャンプした香木の森が脳裏に浮かぶ。妻は、今日も雲の上から私のことを見ているのだろうか。でも、私には見えないから、もう一度会いたいな。
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悩むからいいんだよ
2021年07月01日
家の近くのスーパーマーケットは水曜日がサービスデーで買い物客がいっぱいだ。幸か不幸か我が社の定休日と重なる。恥ずかしいけれど、いっぱいの買い物客と買い物を共にする。昨日の午後も、1週間分の食料を買い出しに行ってきた。中年のレジ係だ。「袋お持ちですか?」「入ると思うけど」って答えたら「これ袋にはいっていますから別に持てますからね」ってにっこり言う。1.8ℓ入りの焼酎のことだ。女性って、優しいなって思ってしまう。
同じく昨日の朝のことだ。息子の入所施設の担当者が二人来た。重たい話だ。決断が必要だ。分かりましたと言って判断は先送りにした。その後、松江市役所で息子担当の人と話す。ひとりで悩むのは辛いから。どうして、今更このことで悩まなきゃあいけないんだろ、と思う。でもなって考える。悩むから、人生楽しいんじゃないか。
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木刀の味
2021年06月29日
以前にも書いたけど、事務所に木刀が置いてある。妻とだったか、いや、母とだったかもしれないから遠い遠い昔のことである。一畑薬師の土産物店で売っていた木刀を一本買ってきた。それを竹刀代わりに素振りを初めて何カ月になるだろう。
もちろん剣道などしたことはない。だけど、振り続けているとその動作がおもしろく味わえる、そんな感覚になっている。ひと振りして、ヴィユンと音がする時。同じ強さで早さだと思うのだけれど、スカッと抜ける時、おもしろいなと思ってしまう。もうひとつ。悩みから解放される瞬間だ。それに、私独特な思考方法だけど、趣味の探し方が木刀によって見えてきた。
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神秘的だなあ
2021年06月25日
夢を見た。息子の将来を案ずる夢を見た。4時前に目が覚めて、考えたら眠れなくなった。布団を片付けて、台所で切れ味が鈍った包丁を砥石で研いだ。早朝から私は何をしているのだろう。来週の水曜日にやって来る息子の入所先の施設の職員、話す内容は察しが付く。だからなおさら考える。この気重さを、妻がひとり担っていたんだな。すまなかったな。

寝不足な分、体もだるい。それにこんな気持ちの日は、本来の自分の姿を取り戻すのに時間がかかる。花を見よう。先日写したトラノオの写真を見よう。一つ一つの花を順番に見ていく。まだ蕾なのが全部咲いたらどうなるだろう。その時には、下の花から散っていくのだろうか。それにしても、なんて神秘的なんだろう。




