店主日記

  • 放浪癖 2024年06月17日

     早朝、鹿島町にある古浦海水浴場を歩いた。開業した20年前当時、営業時間前によくキス釣りに来た。その後、福島原発事故のしばらくの後、この近くの島根原子力館に見学に来た。歩いていてふと、思い出した。高校1年のとき、同級生の女の子とふたりで自転車に乗って泳ぎに来たな、と。でもなぜ、今朝はここに来ようと思ったのだろう。強い思い出がある場所でもないのに。

     

    古浦

     

    カニ 天気は下り坂なのだろうか。空は薄い雲に覆われていた。今朝の海は静かだった。波はほとんどない。だから潮騒も聞こえない。誰もいない砂浜を歩いていて、何かに思いふけるのには良い環境だと思った。だが、何を思いふければいいのだろうか。思いふける材料が今は浮かばない。今こうしてここを歩いているのは、単なる私の悪癖、放浪癖なのだろうか。

     

     ここの砂浜の砂は色白の方だ。その砂の上をやはり色白の一匹の小さなカニが歩いていた。どこに行くのだろう、こんなに海水面と離れているのに。しかも一匹で。しゃがんでカメラを向けたら身構えた。お、お前も案外、シャイなんだ。俺と一緒だな。お前もあるのかい、放浪癖が。

  • 宍道湖そして中海 2024年06月14日

     人生観が確定していないからだと思うのだが、ひとり暮らしを思う時、時々不安な夜がやって来る。そんな夜が明けると、なぜか車で走りたくなる。あの、エンジン音が心をつかむのだろうか。アスファルトをたたくタイヤの音が耳に心地良いからだろうか。それとも、密閉された空間が思考能力を誘うからだろうか。

     

     のぼり旗を立てた。メールを確認し、質問に対する回答をした。電話を携帯への転送に切り替えた。さあ、今朝は少し車で走ってこよう。30度を超える気温は今日で3日目になりそうだ。コンビニで冷たい缶コーヒーを仕入れた。車を停めてしばし宍道湖を眺めた。穏やかな湖面に一艘の小舟が浮かんでいた。

     

    宍道湖

     

     どうして、昨夜あんなに不安だったのだろう。年齢を感じた、何度かの事柄を思い出したからだろうか。きっとそうだと思う。じゃあ、若ければいい。いつまでも年を取らねばいい。そう思った。どうせだよと、そう思った。内館牧子著書、「すぐ死ぬんだから」を思い出した。

     

     じゃあ、どうすればいい。体力作りは必要だ。事務所で踏んでいる、相撲の四股は欠かせない。この、店主日記と、人には見せないが「かあちゃんの詩」日記はやめれない。これは想像力が鍛えられる。それにだよ、恋すること。女性にもてようとする、その心が一番必要なのかもしれない・・・ね。

  • 飛行機雲 2024年06月13日

    飛行機雲 2度目の花芽が伸びて今日咲いた。アマリリスが咲きかけたと5月19日の日記にあるからその間隔20日ぐらい。最初の花より少し小ぶりだが可愛い。毎年毎年、この私を2度楽しませてくれるアマリリスの花、今日も店主日記書きたくなった。そして、どこからどこに行ったんだろう。見上げれば飛行機雲。

     

     昨日の朝、Yamakyoで買い物したと昨日の日記に書いた。ついでに鳥のもも肉を買ってきた。焼けむらができぬよう、包丁で切り目を入れた。味付けは塩コショウだけ。豪快にフライパンに皮目から放り込んだ。昨夜は大山鳥のシンプルステーキ。一緒に焼いた5粒のニンニクも旨かった。今朝は匂うのだろうか。マスクしとこ。

  • ウツボグサ 2024年06月12日

    ウツボグサ この頃、病院の都合で定休日と通院日が重なっている。仕事に差しさわりがなく有難いことだと思う。反面、遊びに行けないのは残念な気もする。我が儘なんて、どこかに捨てちゃったと思っていたのに、まだまだわがままな私がここにいることを発見した。

     

      天気予報も確認しないで、今日の夕ご飯は今年最後の鍋料理にしようかと思っていた。しかし今朝になったらすごく暑い。最高気温が32℃にとどくらしい。それじゃあ無理だよ、鍋料理なんて。墓参を終えた我が愛車はYamakyoに向かって走り出した。そして、冷凍食品の何種類かを買いだめた。今晩は何作ろうか?。ついでにビール買ったらレジで年齢確認ボタン。え、マーケットでも?。そうだよな、二十歳になったばかりだものな。まだあどけなさが残ってるし。

     

     写真はウツボグサ。公園墓地の傍らの草むらの中に群生しているのを見つけた。その一部をカメラで切り取った。静かに立たずむ山野草。人の手が加わって咲く園芸種も華やかでまた良い。山野の傍らに、遠慮がちにひっそりと咲く名もない小さな草。色合いに奥深さがある薄紫のは趣があって心を誘う。リュックにカメラと、三脚と草花図鑑を入れて山中をさすらった一昔前が懐かしい。

  • 三瓶フラワーバレー 2024年06月11日

     月一度の火曜日の休みは心ワクワクする。三瓶山のフラワーバレーにポピーが咲いてると言うから向かった。たまには逆回りしようか。右手に宍道湖を眺めて、国道54号線に入った。掛合町のコンビニで缶コーヒーと菓子パンを仕入れた。三瓶フラワーバレーは閑散としていた。咲き誇っているところは駐車場から遠い。近場で一枚をパチリ。

     

    ポピー

     

    読書室 西の原に着いた。いつものように、読書室に腰かけた。今日は、私の読書室を写真で紹介しよう。目の前には手入れされた草原が広がっていた。その草原を麓に持つ男三瓶、子三瓶が正面にやさしい姿を見せていた。なぜか、この風景が気に入っている。

     

     菓子パンをかじりながら、妻の形見の茶色いブックカバーを付けた文庫本を読んでいた。足元を、何かが動くのが見えた。数匹のアリがせわしなさそうに歩き回っていた。彼らも、生きていくのに必死なんだ。そして、生き物を見ると妻を思ってしまう。命を考えてしまう。

     

     先日の、アライグマを思い出した。人に飼われていなかったら、私に轢かれて命を落とすことも無かったろうに。野生のまま育っていたのなら、危険を回避する能力が身についていたのだろうに。人恋しくて、それゆえ私に殺されたのなら、と、つい考えてしまう。

     

     事務所に帰って、この店主日記を仕上げている。今日は缶コーヒーを飲み過ぎたのかもしれない。胃が持たれる。朝、夕食にどんなご馳走作ろうかと思っていたが、久し振りにコンビニべ弁当にすることにした。それもたまにはいいだろう。今午後4時半。そろそろ帰ろうかな。

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