嬉し涙

2020年12月03日

 昨日の午後は写真の種分けをした。アルバムの一冊一冊をめくってみる。これはこの段ボール箱。これはあの段ボール箱と種分けていく。思えばよく写したものだ。時に変顔もあるが、みんな笑った写真が多い。長男も、長女も、末っ子も、そして妻と私。笑顔に幸せが溢れている。

 

 昼から煮込んだおでんが旨い。晩酌も進む。食器を洗い終わって、布団を敷いといて、そして炬燵の中。片手には焼酎のお湯割りがある。まだ8時半。やっと8時40分。後5分。遅々として進まぬ時計。9時になったら電話しよう。

 

 長女から、9時にならないと電話出れないと言ってたよと聞いていた。果たして出てくれるのだろうか。不安だ。でも掛けてみた。出てくれた。1分も話しただろうか、でも嬉しかった。嬉しさのあまり長女に電話した。末っ子と話したよって。じわっと涙がにじむ。まもなく粒になってこぼれていく。ひとつ、ふたつと。嬉しくて。

ページトップ