店主日記
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僕は電車の運転手
2025年01月11日
どうやら寒波は去って行った。午後には太陽が眩しいくらいの光を届けてくれた。それにしても、なんて軟弱な体になったのだろう。今年は寒さが骨身に染みる。我慢できないほどに寒いと思ってしまう。それでも湯船につからない。毎夕シャワーで済ませてる。ぶるぶる震えながらシャワーで済ませている。
出雲大社の一畑電鉄の駅に、もう使われない電車が一両置いてある。それが見物できるように観光客などに開放してある。先日娘達と孫を連れて出雲大社に行った。神門通りを歩いている時、その電車に乗ってみた。孫は一直線に運転席に座った。僕は運転手だよとでも言いたそうに。
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おでん
2025年01月09日
昨日の定休日、午前中はお客様に会った。午後は事務所に帰って「かあちゃんの詩」日記を付けて酒屋に行って一週間分の焼酎と発泡酒を買って帰り、資源ごみの新聞紙を紐でくるんで空き缶を所定の場所に出して部屋に掃除機かけた。ああ、気持ち良くなった。さあ、後は買い物に行くだけ。
おでんを作ることにした。一週間に一度しかスパーマーケットには行かないが、ある時、あるレジ係の女性になぜか親しみを覚えた。私の娘と言っていい年頃だろう、話しかけたいと思った。何をネタに話しかけようか、あ、いい物があったと持っていた奥出雲酒蔵がこしらえた買い物袋を見せてみた。「これ、酒造りで余る米ぬかで作ったらしいよ」。
そしたらどうだ。「私も奥出雲町出身です」。あ、そうか、だから親しみがあったんだ。懐かしさがあったんだ。以降、その女性の打つレジに並ぶことにしている。時々彼女の口から出る奥出雲弁が懐かしい。あのイントネーションが懐かしい。どうやらひとり暮らしの寂しさは、懐かしさを恋うるものらしい。
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有難うな
2025年01月05日
昨日仕事始め。今日は朝から天気が良かった。正月のうちに木の葉っぱなどが降り積もった事務所周辺の掃除をした。バケツ何杯もの落ち葉を片付けたら1時間余り要した。私にとっては重労働、体のあちこちの節々が悲鳴を上げている。椅子に座るのにも「どっこいしょ」。
元旦に娘達と別れて、またひとり暮らしになって3日が過ぎた。今、寂しさのピークが襲ってきている。妻の写真を見る。なぎさ、優しい娘達を有難うな。ひとりぼっちの生活でも、あんな楽しい正月があったんだよ。これからも、あんな楽しい時間が何度も何度もやって来るんだよ。なぎさ、有難うな。
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今日も走ろ
2025年01月02日
天気が良さそうだから今日も走ろう。車で思いっきり走ってこよう。あんなに賑やかだったのに、だから走ろう。
墓参を終えて公園墓地を出た所のコンビニで缶コーヒーを買った。小学生だったのかもしれない。あるいはもう中学生だったのかもしれない。西田佐知子が歌う「コーヒールンバ」を聞いて以来、コーヒーにあこがれてコーヒーをこよなく愛する私なった。だからコーヒーはドライブの親友なのである。
米子市に入った。日南町を通った。山を越えて奥出雲町を走った。停まるのは、トイレ休憩の時だけ、ラジオからは箱根駅伝中継が聞こえていた。単距離ランナーだった私にはどうも長距離はなじめないが、だが頑張っている姿には心が奪われる。峠を越える時、雪の風景が視界に広がる。ああ、懐かしい。懐かしいなあ。
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寂しい、けど
2025年01月01日
あんなに賑やかだったのに、元旦早々、娘達を出雲空港に送って行った。3人とも、昼の飛行機で羽田へ帰って行った。轟音をあげて飛び立って行くジェット機を駐車場から見送った。律、また会おうな。娘達も元気で暮らせ。なぎさだって見守ってくれてるから。
強がってみてもやっぱり寂しい。だけど、もう負けない。この寂しさに負けない。そう心に誓って好きなドライブをすることにした。いつものように三瓶山の北の原に向かって車は走る。山ひだにうっすらと雪を残して、今日の三瓶山は堂々として見えた。君はいい顔してるな。俺も見習うわ。寂しいけど。寂しくたって。
なぎさ、今日は君の誕生日だよ。ワイン買って帰るから今日はお祝いだ。ふたりで乾杯しような。