店主日記

  • クリボッチ 正月ボッチ 2023年12月26日

     クリスマスをひとりで暮らす人たちをクリボッチというらしい。先日その人たちが渋谷駅の周辺をクリスマス粉砕デモをした。「クリボッチも多様性のひとつだ」「これが日本の言論の自由だ」と言ってメガホンで叫んだとか。何か、微笑ましいな、とそう思った。

     

     昨日のクリスマスの夜、炬燵に入って新聞を読みながらテレビをBGM代わりに聞いて焼酎のお湯割りを飲んだ。最近はそれでも大分ひとりぼっちに慣れてきたが、だがやはりどこかに隙間風が吹いているようで一抹の淋しさを感じてしまう。

     

     もうすぐ正月だ。楽しみなことが一つある。それは妻の誕生日。元旦の日は妻の誕生日なのである。幸いに年末年始は暖かいらしい。その日は朝から車で走ろうと思う。どこかへ行きたいではなく、走りながら妻との二人の思い出話に花を咲かそうと思っている。関西弁交じりの話好きな妻と。きっと、楽しいだろうと思う。鳥取駅の改札口で、君のこと探すの好きだったよって、40年前の思い出からいっぱいいっぱいあるもんな、楽しい思い出が。

  • 妻のクリスマスプレゼント 2023年12月24日

    文学のこみち 今朝は、昨日と比べたら暖かいと思った。温度差にしたら、2度か3度。そのぐらいの差だとは思うけれど、ずいぶん体が楽な気がした。だから、事務所前もいつもより入念に掃き掃除した。細かくなった木の葉の破片もみんな奇麗に掃き取った。気持ち良かった。

     

     どうして今日はこんなに気持ちいいんだろう。そう思った瞬間、妻の声が聞こえた気がした。妻がそこに微笑んでいる気がした。そうなんだね、なぎさ。君はいつも俺を見守ってくれているんだね。いつも隣に寄り添ってくれているんだね。俺たちふたりでひとりなんだね。文学のこみちを寄り添って歩いた時のように。そうなんだね、有難う。

  • 寒いなあ 2023年12月22日

     今朝は雪で路面が凍っていた。今日の予想最高気温は3℃。今10時、事務所玄関のガラス越しに差し込んでくる太陽の光の暖かさに背中を温めた。それもつかの間、太陽はどこか向こうに去って行った。いつだったか、ある人に頂いたネックウオーマーが手離せない。

     

     昼前になってまた晴れた。このチャンスにと墓参に向かった。公園墓地の蛇口は凍って回せなかった。水をあげることはできなかったが、線香は灯してきた。どうしても、いちにち一回は行かなくちゃあ。そうしないと、何か忘れ物をしたみたいになってしまうと思う。いや、すまないなと思ってしまうと思う。きっとそう。

     

     今日は鍋料理を作って3日目だ。道の駅「あらえっさ」で買ってきたあの大きなハクサイもどうやら片付きそうだ。具も少なくなってきたから今晩はうどんを入れてやろうと思っている。そして明晩はご飯を入れて雑炊だ。寒い日には、ニンニクの効いた醬油味のこの鍋料理が一番だ。

  • 初積雪 2023年12月21日

    初積雪 昨日、奥出雲町に行く前にホームセンターでスコップを買った。それを3列目シートを収納してある車の荷物室に積んだ。これで、たとえ雪が積もっていても立ち往生することはないだろうと安心して出かけた。奥出雲町に着いてみると、ある家の玄関前に雪かき用道具が数点並べて置いてあった。雪国なんだと改めて思った。

     

     そして今日、朝食が終わってリビングのカーテンを開けた。景色がうっすらと雪化粧。おっとこれは大変だ。遅刻するかもしれない。そう、雪が降って積もる街なのに松江の道路は恐ろしくは雪に弱い。ちょっとの雪ですぐに道路が混雑する。確かに、雪を甘く見ちゃダメ。だけど、恐れすぎるのもダメ。雪をよく知らなくちゃあ。奥出雲育ちの私だから言えるのかも。

     

     朝ここまで書いて、今昼過ぎて2時。気温が上がらない。時々外で雪が舞っている。今日の最高気温は5℃。明日はもう1℃、低いらしい。この寒さ。普通なら骨身にこたえるというのだろうが、身の少ない私には骨に染みる。先日行った、暖かだった尾道が恋しい。写真のあたりに、造船所はあると思う。

     

    造船所

  • 山のけむり 2023年12月20日

     朝起きて、今年最後の先祖の墓参しようと思い立った。よく寝たので出発の時間は11時半。三刀屋町から国道314号線に乗り替えた。車は順調に走っていた。しばらくすると、山が煙っていた。何かが燃えているような程に、煙っていた。不思議だなあと思った。

     

    山のけむり

     

     駐車スペースに車を停めた。カメラを持ってそれを眺めていた。そしたら昔の歌を思い出した。「山のけむり」という歌があった。あの歌の煙は、山の中に立つ家の煙突から立ち上る、その煙だろうと思う。だが何故か、その歌が心の耳に聴こえて来た。誰の声だろう。女性がきれいな声で歌っている。あ、そうだ。倍賞千恵子だ。

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