店主日記

  • 出雲そば 2024年12月02日

    2 午前中で落ち松葉の掃除を終えた。目方にしたら何キロあったのだろう。恐らくは30キロはあったと思う。時間にしたら昨日と足して3時間余り。疲れる訳だ。筋トレしたように足の筋肉に違和感が。腰痛にならぬよう気を付けねば。こんな時、少し腰がだるい時、ぎっくり腰になりやすいのだから。

     

     明日、ある人と奥出雲町にそばを食べに行くことになっている。なぜ奥出雲町なのか、旨いから。もちろん松江のそば屋さんはどこに行っても旨い。けど、奥出雲町のは何かが違う。何が違うのか分からない。私が奥出雲町出身だから、口が合っているからかもしれない。私は奥出雲町のそばが好きだ。

     

     天気だったら、ついでに金言寺のイチョウを見ようと思っている。お寺のすぐ前に大きなイチョウが植わっている。三瓶山の浄善寺のイチョウの木の大きさにはかなわないが、こちらも素晴らしい。絵になる。黄色いイチョウの葉と、散ったお寺の屋根の色とのバランスは絶妙だ。

     写真は樹齢600年の浄善寺のイチョウの幹。K女子撮影

  • 恩返し 2024年12月01日

     午後になったら晴れ間が見えた。お陰で、先日の風雨に散り積もった松葉が乾きかけて来た。これでやっと掃除ができる。広葉樹の紅葉の落ち葉は風情も感じる。だが針葉樹の落ち葉はいけない。醜さのみが心に残る。さあて、奇麗にしようか。気持ち良くしようか。

     

    寺 事務所横の横断歩道の手前の歩道から掃き清めよう。最初は熊手を持ち出した。大雑把にかき集めた。その後箒の出番だ。集めた落ち葉は大きなビニール袋に入れる。黙々と続けた。半分終わって、ああ疲れたな。足腰にびっしりと疲労感がたまる。1時間半、もう半分は明日にしよう。

     

     黙々と作業をしていたら、年配の女性が声をかけてくれた。まだ二十歳に届かなそうな青年が声をかけてくれた。歩道を奇麗にしてくれて、ありがとうと言う気持ちなのだろう。ほおっておけないものな。私はこの土地で、20年生かされているんだもの。この土地で20年生活できているんだもの。だから、恩返しのつもりだ。

     

     大田市の三瓶町池田に浄善寺がある。その境内に植わっているイチョウは樹齢600年。壮大な眺めだ。ちょうど今が見頃。写真撮影はK女子。

  • 寅さん 2024年11月28日

    寅さん 出勤の車のフロントガラスになにやら白いものが。あ、霙だ。霙が降ってきた。寒い訳だ。だからだろうか、なかなか布団から抜け出せなくて、急いで朝ごはん食べて、お墓に行って、事務所に着いたのが営業開始時間の9時ちょうど。10時のテナント案内したら体が凍えた。そして昼になった。太陽が顔を出してきた。だけど風が強い。事務所前の県道を落ち葉たちが走っている。事務所前の歩道で落ち葉たちが踊っている。

     

     昨日の朝、財布の中に3万円あったのに、もうすべてが無くなった。定期通院の病院代を支払った。スーパーで一週間分の食品を買った。一週間分の酒を買った。そして今朝、10年間履き古した革靴を新調した。それですべてが無くなった。何もかもが値上がりしたんだねと、さっき、テナントのオーナーと愚痴を言い合ってきた。

     

     先日行った勝山で、寅さんロケ地の石柱を見た。いつも見ているものなのになぜか今回は親しみを感じた。今は亡き渥美清さんが演じたのは風来坊の車寅次郎。私もひとり暮らしになって5年半、風来坊振りが身についた。風来坊振りが身に沁み込んだ。人柄も、寅さんみたいになりたいな。

  • 時代 2024年11月25日

    勝山4 今はこんなに悲しくて、と始まって、そんな時代もあんな時代もあったね。だけどきっと笑って話せる日が来るわ。喜びと悲しみ繰り返しながら。要するに時が解決するよ、と言うことなのだろう。1975年、中島みゆきさんが作詞作曲して自らが歌った「時代」。私にはそんな日は来ないだろうけど、それにしても、彼女詩人だね。

     

     歌は世につれ世は歌につれ。ひとり暮らしになって、私はよく歌を聴くようになった。それも、楽しい明るい歌ではだめ。悲しい歌がいい。寂しい歌がいい。別れの歌がいい。失恋の歌がいい。ひとりぼっちの歌がいい。だけど艶歌じゃなくて、ポップがいい、フォークがいい。70年代のがいい。そんな歌がかえって心を慰めてくれる。暖簾にしても、寂し気なのに心惹かれる。・・・え、どうして?。今日の空は雲ひとつなく晴れ渡っているのに、どうしてこんな気持ちになったんだろう。

  • 運動不足解消 2024年11月24日

     事務所周辺に散乱した、と言うより降り積もった落ち葉を掃除している。最初は30分間連続で動いたが後は続かない。5分しては10分の休憩。通りがかりの年配の女性、紅葉もいいけど、大変だねと声をかけてくださった。そうですねと答えて、でも体力作りですと粋がってみた。そうか、そう考えればいいんだと笑顔。人間っていいな。あ、雨が降りそう。まだ降らないで、まだ片付いていないから。

     

    往来

     

     勝山町を歩くと、間もなき町はずれという所に写真のようなこんな風景に出会える。一番左の石柱に、出雲街道とある。この道を通って、京、大阪から荷物が運ばれて、反対に出雲から鰻などが運ばれた道なのだろう。そして右の石柱に、左雲伯往来とある。雲は出雲であり、伯は伯耆のことだ。つまり、米子や松江に行ける道なんだよということになる。その昔、私の先祖もこの道を往来したかもしれない。

     

     歩道を先にと掃いていたらまた違った年配の女性、毎日毎日、限がないね。そうですね、でもほおっておけないからと答えたら、良く姿見るからと。そう、ほおっておけないんだよね。この場所で私は生活を支えられているのだから。この場所はほおっておけないよね。・・・風も出てきた。雨雲も広がってきた。もう直ぐに、落ちてくるかもしれない。

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