店主日記
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あ、虫の音が
2023年08月16日
昨夕、早いうちから冷蔵庫を開け、缶ビールを取り出そうとしていた。おや、裏の窓際からかすかに聞こえるあの音は。静かに耳を澄ませた。虫の音だ。秋になると、うるさいほどの虫の音を聞いて育った私。今は1匹だけど懐かしい。もう秋の気配なんだ。

事務所の玄関に、盆休みは16日までと張り紙しておいた。だが、今朝になって出勤しようと決めた。洗いざらしのジーパンと、昨年娘と一緒に行ったユニクロのTシャツ着て出勤した。そう、これが私の普段着なのである。
しばしパソコンと格闘。午後になって疲れた気がして車に乗った。宍道湖一周しようと思ったが3時に来客予定。間に合わないといけないかなと思い、行き先を熊野大社に変更した。赤い鳥居の手前に置いてある「さざれ石」をぼんやり眺めた。来月、娘達と孫殿に会えることをを楽しみにして。
3時に不動産鑑定事務所からの書類を受け取った。心に緊張が走る。ふと、娘が使っていた姿見の鏡を見た。身長というのか胴長なのか、1センチほどの黒いクモと5ミリほどの茶色いクモが鏡の上でお互いにけん制し合っている。一触即発の模様。だがやがて、大きなクモの方が、静かに去って行った。クモの方が、ある意味人間より賢いのかもしれない。そして優しいのかもしれない。少なくともプーチンよりも。
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送り盆
2023年08月15日
墓参の後、宍道湖に行ってみた。雨は大降りではないがぽつりぽつりと降ってワイパーを動かしている。夜明けて随分と経つのに空は夕暮れ時のように暗い。嫁が島の松の木もシルエットになって風情に欠けている。風景が色を失って、宍道湖いっぱいにモノクロームの世界が広がっている。台風7号の影響を受けて。

今朝、朝食の前に妻の仏壇に線香を灯した。そしてこう言った。「なぎさ、今日は送り盆だよ。でもな、帰らなくていいんだよ。あっちに行かなくていいんだよ。世間一般のことしなくていいんだよ。景山流でいいんだよ。だから俺とここで、ずうっと一緒に暮らそ。いつまでもいつまでも一緒に暮らそ、昔みたいに。約束したよ」・・・。
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盆休み二日目
2023年08月14日
9時になって古志原合銀に行った。宝くじ専用のキャッシュカードを使って宝くじ購入。時々、千円や、5千円から9千円が当選金として振り込まれる。それが楽しいのである。車はそのまま側道から山陰道に乗って鳥取市に向かった。山陰道をそのまま行くのではない。東出雲町で一般国道9号線に乗り替えた。鳥取に行く時はいつもそうしている。

途中、琴浦町の鳴り石の浜に寄った。台風の影響なのか海にうねりがあった。お陰で石たちが音を立てていた。波が来て、そしてひいて行く度にゴロゴロゴロと鳴っていた。その向こうには、サーフィンを楽しむ若者たちが2~30人、波に戯れていた。もうこれだけで今日は満足だ。あの鳴る石の音は、人々の心を幸せにする力があるのかのもしれない。
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迎え盆
2023年08月13日
朝6時に目覚めた。顔を洗って墓参することにした。皆、同じことを考えるらしく、早朝なのに公園墓地には多くの車が行き交っていた。幸い、妻が眠る墓所には私ひとり。一昨日仕入れて、昨日供えた花が生き生きとしていて嬉しかった。
帰宅して、朝ごはんの準備をしていたら妙に寂しい。去年の盆には長女がいて、5ヶ月になった孫がいて、そして東京で暮らす末娘が帰ってきていて楽しかったのに今年はひとりぼっち。家族みんなで過ごした過去の盆休みが思い出されて、妻の顔が浮かんできた。
今日は、ゆっくりと妻を迎える準備しようと思っていたのに。だけどそんな心境ではなさそうだ。車で走ろう。朝食食べ終えた。掃除機かけ終えた。9時に家を飛び出した。まず、安来市の道の駅「あらえっさ」まで行ってみよう。

「あらえっさ」でルート決定。国道9号線から181号線、180号線、183号線、314号線、54号線と乗り替えて夕方4時までほぼ走りっぱなした。そして事務所に寄ってこの日記を仕上げている。あとは帰って一杯やるだけ。
写真は大山と、道後山高原スキー場。鳥取県と広島県をかすめたことになる。どうやらこのスキー場は上級者向きらしい。

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思い出に浸りたくて
2023年08月09日
朝から妻との出会いの場所、出雲大社に行ってきた。いつものように、道の駅大社ご縁広場に車を停めた。大鳥居は道路の工事中でくぐれないが、ここから大社の参道だろう神門通りになる。蒸し暑くてカメラ持つのも。そう思ってスマホ片手に歩いた。ゆっくりと思い出に浸りながら。

始めて気付いたが一畑電鉄の大社駅の横に、デハニ50型・52号車があった。自由に見学ができるらしい。説明に、日本最古級の電車だとある。そして松並木に入った。妻と歩いた頃は、この松並木の真ん中を歩いていた。今は松の保存のためにコンクリートで歩道が設けてある。朝早かったので人はまばら、たっぷりと妻とふたりで思い出話ができた。

宍道湖湖北を帰ることにした。平田町の中心部を過ぎた頃、昨夜長女がラインで話してくれたことを思っていた。来月6日、3人で松江のホテルで泊まるらしい。晩御飯一緒にという。1年振りで会う孫との再会を思い描いた。ホテルのロビーで、人目もはばからず抱きしめて泣くのかもしれない。そう思ったら本当に涙がこぼれてきて宍道湖が霞んだ。だって我が孫は、妻の生まれ変わりだもの。




