店主日記
-
3年間酒に溺れて
2022年03月11日
先日の夜の話だ。私がこしらえた晩御飯がまずい。そこで娘に「味がしないんだよな」 どうしてって言う娘に、「味覚障害だろうか」 娘、「それともコロナ?」
「甘いもの食べてごらん、甘いって味がしたら正常じゃないの」って娘。「そうだね、甘いよ。甘い味がするよ。さっき味がしなかったのは酒飲まない禁断症状かなあ」って私が言ったら、娘、「飲みなよ、お酒飲みなよ。産気づいたらタクシーで病院に行くから。大丈夫だよ、私タクシーで行くから大丈夫だよ」「じゃあ、一杯だけ飲んでみるな。あ、味がするよ。ちゃんとお酒の味がするよ」・・・そして、昨夜も禁酒する私だった。
-
霧の朝
2022年03月10日
今朝は霧。風景を霧が覆ってる。何もかもが霧の中。公園墓地で、霧に埋もれた梅の木を写してみたのだがどうだろう。霧が写っているだろうか?・・・今日は契約書を作って発送しなければならない。頑張らねば。
-
一期一会
2022年03月09日
テーブルの上に紅茶とケーキが置いてあっても、面と向かって二人で話すのは遠慮がちなものだ。その点、運転席と助手席の二人が話すのは気ままである。流れゆく風景に半分心奪われる気楽さからだろうか。目と目を合わせずとも、小声で聞こえる程度に体の位置が近いせいだからだろうか。腹を割って話せる瞬間でもある。だから私は、心許せる人をドライブに誘うのが好きなのである。
昨日は娘を連れて三瓶山に行った。三瓶が好きだった妻との思い出を話して聞かせながら車を走らせた。北の原に着いた時、ここで、ふたりで三瓶バーガーを食べたんだ。今日それを食べようなって店を見ればCLOSEDの看板。・・・両サイドにうず高く寄せられた雪の塊の中の道を走って頓原道の駅のレストランで遅い昼食を摂った。
今まで、二人との会話の中には妻がいた。それぞれの心の通訳に妻がいた。それで良かったのだけれど今は違う。今まで話せなかったこと。これからも話せないだろうこと。だから今話すんだ。私の気持ち、娘の思い。今しかないんだからって、そんな心で車を走らせた。
-
十津川警部
2022年03月07日
我が社のカウンターの片隅にブックコーナーがある。これが目に付いて、どうしてって聞かれる来客にはこう答えている。「もしよかったら読んでみませんか。推理小説が多いんですけれど、これでよかったら。返却は無用です」
私が地図を広げながら読む本がある。今は、ネットの地図が便利になった。列車の旅シリーズって言うか、十津川警部シリーズなのである。推理を楽しみながら、家にいながら旅が楽しめる、このシリーズが私は好きだ。そして、カウンターのブックコーナーで一番早くなくなっていくのがこのシリーズだ。その作家の西村京太郎さんが、先日亡くなった。有難うございました。心より、ご冥福をお祈りいたします。
-
思い
2022年03月06日
ひとり暮らしになって約3年、酒を欠いた日はいち日もない。毎夜、浴びていた。娘が帰って暮らすようになり、だけど酒量は減らなかった。そんな一昨日、買い置きの酒が無くなりかけた。その日その少しを飲んだ。また半分を名残惜しむように、そして恋うように昨夜飲み干した。
この頃、私にはふたりの女性の友達ができた。ふたりとも身内のように、孫の誕生を喜んでくれる。そして励ましてくれる。そんな力もあっての私の気持ちだ。もう誕生も間近い。その日まで、好きな酒を断とうと思う。
写真は、その友達の一人がもうすぐだねって、贈ってくれた数枚の内の一枚だ。恐らくは、八雲町から広瀬町へ抜ける山の頂の国境、いや、市境の国道脇の駐車スペースから撮ったものだろう。黄砂で霞んではいるが、私もよく知る夢が広がる風景だ