天国への手紙

2022年05月31日

 アマリリスなぎさ、久し振りだね。会いたかった。君のいる天国に、手紙を配送してくれるシステムがあると知ってこれを書くことにした。手書きしたいけど、書けないからワードで打つ。

 

 あれから早いもので四年の月日が経過したね。その月日は我が家の生活をずいぶんと変えた。長女が結婚し、次女が夢を追って東京へ行った。長男はまだ入院している。だから僕は今ひとり暮らしをしている。

 

 今たまたま、長女が里帰り出産で家に帰っている。というのも、婿殿が海外に転勤になったからだ。生まれて二ヶ月が経った。名前はRという。僕に似ている。ニコッと笑うよ。君がいたらどんなに可愛がるだろうと思う。

 

 君がいなくてひとり暮らしが寂しくて、友達を作ることにした。男性じゃつまんないから女性の友達を作ることにした。そして、五十歳前後の人がふたり、友達になってくれた。たまにドライブに誘っている。今の僕の楽しみはそれぐらいかな。でも、浮気はしないから心配するな。

 

 僕も早く天国に行きたい。でも、子供たちもいるからそんな訳には行かない。だけど、いつかは死ぬ時が来る。必ず天国に行く。その時はまたふたり一緒に暮らそうな。それが今の僕の一番の夢だ。なぎさ、君のこと大好きだ。あれからもずっと君のこと想っている。愛してる。だから待っててな。

景山なぎさ様

令和4年5月31日     とよみつ

 

 

 さっき仕上げて真っ白い封筒に入れて切手を貼った。明日米子市へ行った帰り、東出雲町の専用の郵便受けに入れに行こうと思っている。

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