店主日記
-
やあ、お早う
2022年04月03日
この店主日記を読んでいただいている、妻との係わりの深かった方からメールが届いた。・・お孫さんの誕生おめでとうございます。なぎささん(妻)がおられたら、さぞお喜びだったでしょうね・・・
こんな時どうしたらいいって、娘に聞かれる。しかし、男にとって子育ての方法なんて分かるわけがない。分からない者同士で、右往左往しながらの子育て生活だ。今ここに、妻がいたらと度々思う。どんなにか、楽しい生活なんだろうなって。嬉々として、赤ちゃんをあやす妻の姿が目に浮かぶ。Sさん、メールありがとうございました。
今朝もいつものように墓参から始まった。松江市道から左折するとそこが公園墓地の入り口だ。道路の両サイドの桜の並木が視界を埋める。やあ、お早うって出迎えてくれる。青空をバックに満開の花びらが美しい。後20日、妻の4回目の命日がやって来る。
-
新年度
2022年04月01日
年度は替わった。風は冷たいが青空。事務所近くをぶらりとしたくなった。風の冷たさが肌にしみる。それがかえって新年度の始まりの緊張感を持たせてくれる。桜の古木が満面の笑みを浮かべている。孫の誕生おめでとうと、囁いてくれている。
-
見たら分かるだろ
2022年03月31日
娘の体が回復するまでは、家事の手伝いをと奮闘している。午前中の内に買い物済ませて、昼ご飯作って。・・・というところで大失敗。
親子丼作ろうと味付けをした。砂糖を入れて、しょうゆを入れてそして味見。ウワォ、辛い。ペッ!!。どうして??。訳が分からん。鍋の中の具材は台無し。しょうがないからネギチャーハンに変更。
チャーハン食べながら娘に話す。「ほら、調味料入れる小さな引き出しに砂糖って書いてあるだろ。そこへ俺が塩を入れてしまったんだな」。そう話したら「それにしたって、見たら分かる分かるだろ。塩と砂糖の違いぐらい」って言われてしまった。
毎朝、と言ってもまだ5日だが孫と顔を合わす時、お、また成長している。日に日に成長するんだなと思う。赤ちゃんの生命力には驚かされる。
-
奇妙な生活が始まった。
2022年03月28日
まず最初に説明しておこう。娘婿殿の海外への転勤が以前に決まった。その出発日が今度の30日。なので私のもとで出産し、半年間は私と暮らすことになった、と言う訳である。
退院日和となった昨日の午後、車の後部座席にチャイルドシートを取り付けて迎えに行った。すでに娘は孫を胸に抱え、見送りの看護師さんと玄関で待っていた。撮影のシャッターをお願いして飾りの花輪をバックに3人で記念写真に納まった。そしてプロ級の私の運転技術で車は滑るように出発した。
浴槽での入浴はしばらく控えるようにと娘は産科医に言われている。私もそれに合わせてシャワーで治まった。夕ご飯は私が得意とする単品料理のひとつ、親子丼にした。それにジャガイモの味噌汁。これがまた良く合う。皆さんもお試しあれ。
この日、孫と私は初対面。この晩初めて孫を抱っこした。骨がましい私の腕の中では居心地が悪そうだ。懸命のキックを繰り返し、顔はだんだん泣き顔を作っていく。でも可愛いな。どうしてか、こうしていると妻の笑顔が瞼に浮かぶ。・・・かくして3人での我が家の奇妙な生活の始まりなのである。
-
親ばか、それとも爺ばか
2022年03月25日
娘からラインが来た。洗濯物を取りに来てと。写真も送られてきた。「あ、俺だ!」思わず声が出てしまった。静かに眠っている写真だ。妻に似たところもある。
私の母が、私が小さい頃よく言って聞かせてくれた。お前はね、生まれた時、寿老人かと思うほど額が長かったんだよ。なんどもなんどもその話を聞かせてくれた。そして赤ちゃんの頃の写真を見せるのである。なるほど、額が長い。
当時、男の子はみんな坊主頭だった。父親がバリカンで刈ってくれていた。小学校に入る少し前のある日、母が床屋に行こうと言った。え、何のために。そう思った。「お前は可愛いから髪伸ばそうかと思う」と言った。床屋の前まで母と一緒に行ったのだが、断固として拒んだ。そんな思い出が蘇ってきた。