店主日記

  • あなたの干支よ 2022年04月15日

     スーパーマーケットの隣にあるATMに行ったら行列ができていた。そうか、今日は年金日なんだ。送金はあきらめてマーケットで弁当買って昼ご飯にしよう。それと豆腐を買って夜のおかずは麻婆豆腐にしようかな。

     

     今度の23日は妻の4年目の命日だ。最後に聞いた妻のか細い声、「おとう・さ・ん」が聞こえてくる。早いものであれからもう4年が過ぎた。そう言えば4年前の今日はまだ元気で一緒に仕事してたんだ。そう思ったら事務机に座って私としゃべっている妻の顔が浮かんできた。ウルっとなった。視界が悪くなった。

     

     そうしよう。23日は土曜日だけど、休暇取って鳥取に行こう。昨年もそうしたように。思い出の観音院でお茶を頂きながら庭園を観よう。飲み干した抹茶茶碗の底から現れた干支の寅の文字、ほら、あなたの干支よって言ったあの当時の、あの時はまだ妻でなかったなぎさを偲んでみよう。

  • 採用された新聞投稿 2022年04月14日

     昨日の山陰中央新報の「こだま」欄に私の投稿が載った。娘が里帰り出産したこと、玉のような男の子だったこと。この子が愛おしいこと。新しい命の誕生で亡き妻の人生をも考えたこと。このことで人の命の尊さを訴えた。そして戦争は愚かなことことだと結んだ。

     

     妻が亡くなってから、その悲しさと寂しさを表現した投稿が何度か載った。昨夜、そのすべてを何度も何度も読み返した。その時の、この切り抜きを投稿した時の私の気持ちが蘇ってきた。そしてまた、今ならではの新しい感情も沸いてきた。私は、どれほど深く妻を愛していたんだろう。そして、心の中にいる妻をこれからもずうっとずうっと愛し続けようと心に決めた。

     

     私がこの事務所の開業した18年ほど前の話である。私の名刺を見たある高齢の女性だ。豊満と言う名前がいい。きっとあなたは成功するよと言ってくださった。それからもお付き合いが続いていたがここ何年かはお会いしていない。

     

     その方が今日の昼前電話をくださった。新聞読んだよと。あなたもいろいろあったんだねとも言ってくださった。でも、おめでとうね。お孫さんが産まれておめでとうねと言ってくださった。今、95歳だそうである。懐かしく、そして嬉しかった。

  • 散る桜も桜かな 2022年04月10日

     三刀屋川

     

    桜 橋の上に佇んで川の流れを見つめた。たゆとう流れに散った無数の桜の花びらが浮いている。老人がひとり、桜の木の下で日差しの温かさを楽しんでいる。散った花びらがその老人に舞う。一服の絵だ。川の流れは砂防堰堤を超えた瞬間姿を変えた。ミクロのさざ波が太陽の光を反射する。花びらはどこに行ったのだろう。ふと、良寛禅師の辞世の句が浮かぶ。「散る桜 残る桜も桜かな」

     

     昨日の午後、三刀屋町に用事があった。緑の桜(御衣黄)はまだだろうかと気になった。三刀屋河川敷公園の駐車場に車を停める。カメラを肩に、公園を歩く。御衣黄はまだのようだ。でも、数種類の桜の花が私を楽しませてくれる。坂山橋を渡り、やがて三刀屋橋に佇む。あの人と、二人で歩いたらどんなにか楽しいだろうな。

     

    河川敷

  • カキドオシ 2022年04月07日

     昨日の定休日、娘の住所変更やらで市役所に行った。手続きが終わるまでの1時間余りの間、娘の近くで孫を抱っこしていた。最初は泣きぐずっていたが泣き疲れたのか、投げやりになったのか後半は寝てくれた。お陰で今日は腕が筋肉痛。

     

    カキドオシ

     

     出勤して、あまりの天気のよさにつられて事務所横の空き地に春の花を探した。カキドオシだろう無数の花を咲かせている。それと思って見なければ見逃してしまう小さな花。どこにでも咲いている花なのだがよく見ると可愛い。雑草と人は呼ぶだろうが愛くるしい。

  • 私たちの幸せ 2022年04月05日

     久し振りに、山陰中央新報の読者欄「こだま」に投稿原稿を書いた。それをファックスで新聞社に送っておいた。採用されれば、20日後ぐらいには掲載されるだろう。

     

    洗濯物

     

     晴れた朝、もう孫たちは起きていた。洗濯も終わったらしく、朝日の当たるベランダに干していた。何十年振りだろう、我が家でこんな風景を見るのは。なあ、なぎさ、俺たちは幸せだなあ。

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