秋桜

2020年11月15日

秋桜 

 事務所前の鉢植えのアマリリスに朝日が当たる。なめらかな緑の葉がそれを反射して眩しい。そよとも吹かない風。寒かった日曜日の朝、太陽が顔を出した途端にそのエネルギーが優しく肌に伝わってくる。なんて穏やかな。こんな様を小春日和と言うのだろうか。

 

 山口百恵が歌った「秋桜」。こんな日和の日は思い出す。記憶のある部分だけ口ずさんでみる。百恵の美しい声、語りかけるような歌い方。はるか私の記憶から遠ざかっていた秋桜。この曲の、寂し気な母の気持ちを一度は味わわせてやりたかった。そう思う三度目の秋である。

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