2020年07月03日

 昨夜、久し振りに池江璃花子さんがプールで泳ぐ姿をテレビで見た。白血病で抗がん剤の辛い副作用に耐え抜いて、そして病を克服した。また強くなったと彼女は言う。笑顔が可愛い。そんな経験をした彼女だから、あの笑顔が生まれるのだろう。見ていて、嬉しくて、涙が出てきてしまった。

 

 涙と言えば、私はよく涙する。始業前にする墓参が私の日課になった。事務所から車で6~7分の所に妻が眠る公園墓地がある。出勤して、掃除して、電気をつけて、毎日つける日記「かあちゃんの詩」つけて、そして車に乗って墓参に向かう。

 

 走る車の中、次から次と在りし日の妻の思い出が心の中をめぐっていく。在りし日の妻の姿が懐かしい。在りし日の妻の笑い声が懐かしい。喧嘩したあの日までもが懐かしい。何もかもすべてが懐かしい。もうすぐ着くよって妻に語りかける時、もういちど会いたいなって思った時、涙のしずくが頬をつたって落ちていく。

ページトップ