愛してる

2025年11月14日

大山 キャビネサイズの妻の写真を、事務所のパソコンデスクのパソコンの横に立ててることは、以前この店主日記に書いた。今朝もそうしようと、リュックに入った写真を手に持った。その時、誰かが話しかけてきた。どうしてそうするんだい、って。そりゃあ、恋女房だからさ、と即座に答えた。

 

 先日義弟と、妻が好きな歌手は「野口五郎」だったという話を思い出した。ユーチューブで「私鉄沿線」を聴いた。いつの日かのドライブで、妻と二人でカーラジオから聴いた私鉄沿線、あの日の記憶がさっきの事のように蘇ってきた。あ、野口五郎だと、にっこりした妻の笑顔が浮かんできた。

 

 会いたいな、と思った。そう思った瞬間、寂しさに心が耐えられなくなってきた。淹れたインスタントコーヒーもそこそこに、車に飛び乗った。どこへ行こう、とりあえず国道9号線を東に向かおう。知らぬうちに、中海半周して帰ってきた。そしたら、少し落ち着いた。

 

 時々こんな日がやって来る。月に2~3度ほど、こんな気持ちがやって来る。もう、妻が逝って7年と半年が過ぎたのに、こんな気持ちの日がやって来る。私は今でも、あの頃のように、妻を愛し続けているんだなと、そう思った。そして、そう思うことが嬉しかった。

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