愛してるよ

2024年06月27日

 今朝、私が毎日つけている日記「かあちゃんの詩」のNO52が終わった。NOのひと括りはA4のペーパー10ページ分。だから明日からは530ページが始まるということになる。それを、私が亡くなった後も、子供たちに読ませてやりたいと思ってUSBメモリーに納めてある。

 

 妻が亡くなって4ヶ月目の月命日の夜、日記を書こうと決意した。2018年8月23日のことである。あくる日の24日に1ページを使ってその決意をしたためた。25日は妻の遺影に使った萩旅行の時写した写真、その時の思い出を書いている。そしてこの日記はいち日も途切れることなく今日に至っている。いつも三日坊主で終わる私の日記がもう6年近くも続いている。

 

アジサイ2 昨日の店主日記に奥出雲町に向かったと書いた。ややこしい道程を走ったとも書いた。走りながら、妻との思い出に浸るためだ。それには車の少ない山道が適している。くねくねしていても私は構わない。それを意識せずとも、勝手にハンドルが動いてくれる。妻の車だったこの愛車は私と心がひとつになっているから。

 

 思い出は、途絶えることなく次から次へと巡っていった。懐かしすぎて、そして愛おしすぎて涙に変わった。途切れることなく瞼は濡れた。今ではその瞬間が嬉しい。そしてこの涙は後へと気持ちをひかなくなった。私は悲しみから立ち直ったのだと思った。そしてガクアジサイを見たとき、なんて美しいんだろうと素直に心から思えた。気持ちに余裕ができたのだと思った。今日のかあちゃんの詩日記の最後に、こう書いておいた。「愛してるよ。これからもずうっと、愛し続けるよ」。そして明日からNO53が始まる。 

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