コーヒールンバ

2024年06月22日

 皆さんは「コーヒールンバ」という歌をご存じだろうか。今はほんの時々、カバー曲として歌われるのを聞く程度。ほぼ忘れられた昭和の歌だ。私が小学校の5~6年の時、この曲を聞いて、まだ飲んだことのないコーヒーという飲み物にあこがれた記憶が昨日のように思い出される。そして今、こよなくコーヒーを愛する男が、ここに存在するのである。

 

 この歌の作曲は、ベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニだ。それに原曲の歌詞とは違うのを中沢清二が作詞して西田佐知子が歌ってヒットした。歌詞の内容は、「その昔アラブの偉いお坊さんが、恋を忘れたあわれな男にコーヒーという飲み物を教えた。そしたら、たちまちの内にその男は若い娘に恋をした」というものだ。私は、なんというガキだったのだろう。あんな頃からこの歌詞を聞きそして歌い、コーヒーというものにあこがれたのだから。

 

 このリズム形式はマンボではなく、オルギアというものらしい。皆さんもぜひ、ユーチューブで聴いてみていただきたい。西田佐知子本人はもちろん、あらゆる歌手・グループが、プロアマ問わずに歌い、演奏している。ひょっとしたら、原曲で聴けるのかもしれない。楽しいリズムだ。

 

 人というものは、心の中のどこかに小さくてもいい、楽しもうという心がないと楽しい音楽は聴けないもののようだ。悲しさや寂しさに心が押しつぶされている時には、寂しい曲を求めてしまう。私もずいぶんの間、裏悲しい曲を選んで聞いていたように思う。だが、今はちょっぴり違う・・かな。コーヒ―ルンバを聴いているのだから

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