孫との再会
2023年09月07日
秋の、風を感じて目が覚めた。「私は秋に登っていく」そんな歌の歌詞が浮かんできた。出勤のカーラジオでも、あちらでもこちらでも秋を感じた朝だったと報じていた。やっと秋になったんだ。事務所の窓を開けた。午前中しばらくはこの秋風を感じて仕事しよう。
昨夕、1歳半の孫に会った。一年ぶりの再会である。生後6ヶ月で別れてからちょうど一年。私を覚えてくれているだろうか、その不安を持って駅前のホテルで再会した。名を呼んだら、恥ずかしそうな顔をした。手を差し伸べたらいやだよって背中を向けた。
街を少し歩いてから、食事処に行こうなと孫は母の胸に抱かれていた。だが、不思議そうな顔をしだした。いつか、どこかで見た顔だよな。そんな顔をして私を見返していた。手のひらタッチの手をさしてきたりもした。そうか、やっと思い出してくれたんだ。
駅前のホテルから駅通りを歩いて伊勢宮通りを歩いた。ここが夜の繁華街だ。新大橋を渡った。東本町を歩きながら、ここに新聞社があったんだよ。高校生の時、俺はここで働いていたんだよ。カメラマンの仕事して。娘にも話したことがないまだ少年だろうか、その頃を話した。松江大橋は風が通って気持ち良かった。予約の、橋のたもとのおでん屋さんが見えてきた。
当店の、大ジョッキはかなり大きいですよって若い女性店員さんが気を使ってくれる。大丈夫だよ、飲めるからと持ってきてもらった。婿殿と、娘と孫と四人での食事、ビールの味が格別だ。ふと、座布団が一枚空いているのに気が付いた。そして、妻がいて5人で囲むテーブルの様子が瞼に浮かんだ。