風景は乳白色

2022年11月25日

 7時に目覚ましが鳴る。まだ起きる気はない。夢と現実の狭間でさ迷うこの心地良さ。この感覚が味わいたくて目覚ましは7時にセットしている。7時30分に起きればいいものを。あ、今日は燃えるゴミの日。しばらく振りの。

 

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 忙しい朝だった。リュックサック肩にかけて、燃えるごみを集荷場所に出して車のエンジンをかける。任意保険とセットになったドライブレコーダー。これが良く喋る。今日は霧です、と。え、嘘。公園墓地は乳白色に染まっていた。誰もいやしないのに、誰も見ちゃいないのに視界が悪いことをいいことに墓石に頬ずりをする。やっぱり私はシャイなんだ。

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