放浪癖

2019年09月13日

新鼓楼

 高校生の時、土曜日の夜学の時間が終わると8時半。心の準備を整えて松江駅に行く。10時の急行「ちどり」に乗る時間には余裕がある。リュックにアサヒペンタックスの一眼レフ。着替えなどいらない、文庫本が一冊あれば十分だ。そしてわずかばかりの小銭がポケットに。

 

 広島駅に明くる早朝の5時に着く。駅前広場の芝生の上でもう1時間の仮眠をとる。6時、さて出発だ。当てもなく歩き回る。その数年前に作られ、数年後にヒットした歌がある。知らない街を歩いてみたい、どこか遠くへ行きたい、とジェリー藤尾が歌った歌がある。まるで私をモデルにしたような。

 

 9月10日火曜日、朝6時ちょうどに愛車に乗った。今日は放浪ではない。目的はちゃんとある。兵庫県の加西市に暮らす私の実の姉に会うため。午後、同じく兵庫県の但馬にある妻の実家にあいさつのためである。が、途中、時間の許す限りは放浪に近い。

 

 養父市のビジネスホテルに宿泊した。その昔、妻と二人で行った居酒屋にも行った。明くる朝、但馬の小京都と言われる出石に行って暑い中の散策にくたびれて、蕎麦も食べずに帰路についた。山陰道をひたすら西へと走る。急にボウリングがしたくなって・・・。

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