ヤマボウシ

2019年05月20日

 自宅近くの湖東中学校のグランドのフェンスの前の街路樹のヤマボウシの花が咲いてきた。地味な花だが白くて清楚な感じが私は好きだ。秋になったら赤い実がなってそれがとても美味しい。おやつなんてなかった時代の山の恵みである。

 

 末っ子が生まれていたであろうそんな時のことである。私たち家族の楽しみのひとつだったキャンプを頓原のバンガローで楽しんでいた。夕方近くになって家族そろって散歩することにした。公園内の所々にヤマボウシの赤い実が熟していた。

 

 これ美味いんだぞって子供たちに勧めるけれど誰も食べようとはしない。私一人が昔の味を楽しんで食べた。子供たちはみなきょとんとしていた。妻も食べようとはしない。「あれ、こんなにおいしいのに」・・・今となってはそれもみな、過去になってしまった。懐かしすぎる思い出になってしまった。

ページトップ