ちさんちゃん、安らかに

2026年01月06日

 昨夜、沖縄に住む二番目の兄の息子から電話があった。元旦に父が亡くなったと。そうか、と思った。兄にもとうとう迎えが来た、そう思った。順番が来たんだなあと思った。悲しいとは思わなかった。寂しいとも感じなかった。ただ、なぜか電話を切った後、涙がこぼれてきた。とめどなく。小さいあんちゃんだったから、ちさんちゃんと呼んでいた子供の頃が蘇ってきて。

 

 私はこの兄に、妻が亡くなったことを伝えなかった。わざわざ、沖縄から葬式に来る必要はないと思っていた。伝えれば、来いよって、そう言っているようで、だから伝えなかった。そもそも、数十年会ったことも無い。電話で話したのは20年ほど前。それ以来、連絡は途絶えていた。

 

 彼は、私の結婚式には、喜んで沖縄から駆けつけてくれた。前の晩、我が家で夜が更けるまで二人で飲んだ。人生を語り合った。遠い存在の兄弟のようだが、決して仲が悪いわけではない。お互いが、信じあっていた。固いきずなで結ばれていたと思う。悲しくはなかったが、だから、とめどなく涙がこぼれたと思う。ちさんちゃん、安らかに。・・・

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