書けば心安らぐから

2025年08月18日

宙瑠 10時予約のお客様の対応を終えて、チャイルドシートを返しにレンタル会社に向かった。担当女性から返却シートをもらった時、夏休みは終わったんだと思った。このまま事務所に帰るのは空しい気がして、少し車で走ることにした。大根島の海岸通りを走ることにした。もの思う時はドライブがいい。

 

 二人の娘と、孫が東京へと帰って行って、今年はどうしてこうも寂しいのだろうと思った。いつもとは違う気がした。娘達が、母に似てきたからだろうか。孫が成長して、その存在感が増したからだろうか。いや、それだけじゃない気がした。妻に会いたいと言う気持ちがいつも心の中を巡っていた。娘達がいて、寂しい気持ちではないのに、いつも妻に会いたいと思っていた。

 

 いつしか、私の心は奥深い森の中をさ迷っていた。木立が、空を覆っていた。所々に、陽の指す場所がぽっかりとあってそこだけが明るかった。その僅かな陽光を得て、朽ちかけた大木の根元があった。そしてその片隅から新しい二葉が育とうとしていた。それを見て、ああ、そうなんだと思った。死別しても、まだ愛は育ち続けているのじゃないか、そう思った。

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