店主日記

  • ミニ同窓会 2020年11月21日

     昨夜、日本料理「いと賀」で久し振りに松江で暮らす小中校の3人の同級生に会った。そして先生、いと賀の店主、合計6人がミニ同窓会のメンバーである。いつもいつも、楽しい昔話に花が咲く。コロナ禍でできなかった久し振りの同窓会である。てな訳で今年初めて繁華街に出た。

     

     みんなは同窓会が終ったらまっ直ぐに家に帰って行った。代行運転の車で帰るやつ。タクシーで帰るやつ。奥さんに迎えに来てもらうやつ。道でそれぞれの時間にみんなを送っておいて、ひとり行きつけのスナックに行った。そこは「ユー &モア」 苗字も、生まれ故郷も、年恰好も似たママさんがいる。何十年、ここに通っただろう、心安らぐ。当然、常にボトルのキープがある。

  • 昨日の午後の出来事 2020年11月19日

     午前中、出雲市の息子に会いに行った。帰ってから断捨離の実行である。箪笥をのぞく。平成の若い年順に菓子箱がたくさんある。何だろう。使用説明書、保証書、領収書、保険証、そして家計簿ノートなどが年代別に収めてある。よく几帳面に保管していたものだ。でも、今となっては私には不用品ばかり。

     

     それらの箱を解体し、資源ごみとして出せるように紐で縛る。不慣れな作業なので骨が折れる。途中買い物に行った。知り合いの女性にマーケットで出会った。彼女、夫を病気で失って3ヶ月。友達が励ましてくれる。でも寂しい。そう言っていた。でもね、これからだよ、本当の悲しみが訪れるのは。と心に思いつつ再会を約して別れた。寂しい気持ちを聞いてあげたいと思う。昨日の午後の出来事である。

  • 娘にも 2020年11月16日

     今日は良く働いた。西へ東へ南へ北へとよく走り回った。疲れたけど、でも現場を見る楽しさがあった。ここの土地に係って、ここがどう変わっていくのだろう。好んでこの仕事を選んだわけじゃないのに、消去法で選んでしまった仕事なのに、ロマンを感じてしまう私がいる。

     

     午後のティータイム。インスタントコーヒーを飲みながらYuoTyubeを見る。昨日の店主日記、「秋桜」のその曲が聞きたい。何度聞いても心が動く。母の気持ちにさせてやりたかったと書いた昨日の店主日記。娘にも、歌う嫁ぐ娘の気持ちにさせてやりたかった。今、そう思った。

  • 秋桜 2020年11月15日

    秋桜 

     事務所前の鉢植えのアマリリスに朝日が当たる。なめらかな緑の葉がそれを反射して眩しい。そよとも吹かない風。寒かった日曜日の朝、太陽が顔を出した途端にそのエネルギーが優しく肌に伝わってくる。なんて穏やかな。こんな様を小春日和と言うのだろうか。

     

     山口百恵が歌った「秋桜」。こんな日和の日は思い出す。記憶のある部分だけ口ずさんでみる。百恵の美しい声、語りかけるような歌い方。はるか私の記憶から遠ざかっていた秋桜。この曲の、寂し気な母の気持ちを一度は味わわせてやりたかった。そう思う三度目の秋である。

  • 2連休 2020年11月11日

     出雲市の息子に会った帰り、国道9号線を走る。この国道、宍道町からはほとんど宍道湖と接している。晴れた日は風景がよく見える。数年前まで見なかった水草が湖面にいっぱい。それを縫うように、数種類のカモたちが泳いでいる。カモたちの飛来はいつもと変りないけれど、こんな風景までにも無常を感じてしまう私なのである。

    舌震

      

     昨日から2連休、先祖の墓参を兼ねて紅葉を愛でに鬼の舌震に行った。駐車場の車がなんと多いこと。テレビ局のカメラまでやって来た。散策の1時間を晴れてくれたので天に感謝。でも子供の頃、水泳パンツで飛び込んだあのつり橋の跡形もないのは寂しいな。

     

     夜はおでんにしよう。3時過ぎから大根の皮をむく。卵をゆでる。生の牛筋肉も買ってきた。3時半、鍋に点火。シャワーを浴び、テレビをつけた。お、鬼の舌震が映っている。そうなのか、「鬼滅の刃」なのか。そう言えば、鬼の何とかって言う岩があったよな。そして3時間煮込んだおでんのダイコンをほおばる。煮立たぬよう煮込んだはんぺんがやわらかくて旨い。・・・思い出した。鬼の試刀岩だった。

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