かげちゃんのなぎちゃん

2024年12月31日

律人

 

 大晦日の夜、テレビの紅白歌合戦を見ながらくつろぐ時、明日北京に帰って行く長女が今度いつ帰ったらいいって言う。そうだな、盆に帰ればいいさ、と言ったものの、訂正した。俺はさ、長生きしそうだから、長生きするだろうからいつでもいいよ、今度帰るのは。・・・そう言った瞬間、新年からが本当の俺の人生だよ、そう思った。まだまだ、まだまだ俺の人生を生きなければ。これからが本当の俺の人生だよ、と。

 

 そんな心模様の中、娘が我が子に言った。なあ律、なぎちゃんはなん?。そしたら孫が答えた。「なぎちゃんは景ちゃんのなぎちゃん」。そう聞こえた瞬間、嬉しくって声が震えた。律は泣かせること言うんだから。そう、おじいちゃんと言わせない。景ちゃんと言わせている。

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