稲佐の浜

2024年09月26日

 妻との出会いの場所、出雲大社にほど近い所に稲佐の浜がある。この海岸に旧暦の10月、全国の神々が上陸してくる。その瞬間から始まって、空想はどんどん広がっていく。そして、私自身の気持ちが刻々と姿を変える雲のように移ろっていく。やがて、ぼんやりと、生きていく道が見えてくる。

 

稲佐の浜

 

 一昨日の夕方突然、息子が転院することになった。健康保険証をもって、出雲市の総合病院に駆け付けた。検査やら、何やかにやを終えて家に帰ったのは夜の9時を過ぎていた。どうしても眠れず、結局深夜の2時まで飲み続けた。

 

 昨日は朝から元の病院で退院届などの手続きを終えた。総合病院の面会時間まで間があった。稲佐の浜に向かった。海を見ながら、思いは巡っていった。どうしてこうも、私には変化が多すぎるのだろう。心がゆれすぎるのだろうと思った。そして結論は前夜と同じだった。深く思い悩み、苦悩の末、やがて解決していく。その繰り返しが私の、一生だろうな。そう悟った。

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