思い出の賀露港

2024年01月03日

 賀露港に行ってみようか。そう言ってレンタカーで賀露港に向かった。正面に海が見えた。風は強かったが、天気は良かった。沖からやって来た波が、石ごしらえの消波堤にぶつかって高く舞い上がっていた。波が来る度に高く舞い上がって砕けて散った。その波しぶきは、太陽の光に照らされて美しかった。ふたりして、しばし眺めていた。

 

賀露港

 

 今日は、ひとりでその場所に佇んだ。あの時の石造りの消破堤は無く、今は立派な防波堤ができていた。その防波堤は高さがあって向こうに海は見えなかった。40年経つと、風景も変わるんだと、そう思った。だけど、思い出に浸るには十分すぎる風景だった。あの時と違って、今日は波静かだった。

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