続おもかげ
2023年06月17日
午前中「おもかげ」を書いた。午後になって、これも書きたいと思った。書きたくてしょうがないなと思った。だから、続おもかげを書いてみる。
私のあの病院への入院は3回目だった。病気で倒れたのが最初の入院だ。雲南市で倒れて、すぐ近くの病院へ救急車で搬送された。だが、ひと晩で便利の良い松江市のこの病院に転院した。そしてやがて、不可能だった心臓の手術が可能になって2回目の入院。2回目の手術の時で3回目。おもかげでの私の話は2回目の手術の時の話である。
3回目の入院ともなると、看護師さんと顔見知りになる。顔見知りどころか、良き友となる。入院患者として、私は優等生だったのだろう、看護師さんたちに好かれていた気がしていた。我が儘は言わなかった。程よい冗談も言った。それよりも、話題が豊富だったからだろう、そう思っていた。
5日間の集中治療室の治療が終わって、いつもの入院病棟に帰ることになった。点滴のまま、集中治療室の看護師さんがベッドを転がしてくれた。入院病棟の担当の看護師さんに引き継いだ時、担当の彼女はにこっと笑って「お帰り」と言ってくれた。近くにいた清掃担当の年配の女性は「娑婆へ帰れてよかったね」と言ってくれた。また、ある若い看護師さんは私の顔を見るなり、「良かったね」と言って目に涙を浮かべてくれた。生きている、そう感じた瞬間だった。
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