ウツボグサ

2022年06月17日

ウツボグサ 中学生の時の担任の先生からショートメールが届いた。今朝の新聞見た。元気で暮らせ、と

 

 切手を貼って投函した妻への手紙、そのことを書いた投稿が今朝の山陰中央新報の「こだま」欄の片隅に載った。今までの、数回投稿したものより今日のはつまらない文章だと思う。内容も深くはないと思う。だけど、なぜか今日のは私を泣かせる。

 

 「亡き人へお手紙出しませんか」新聞のその見出しにひかれた。早速書き始めた。思いの丈を書きたかった。書き始めた途端に涙が流れてくる。一通の妻からの手紙で始まった私たちの交際。100通ほどのやり取りで私たちは結ばれた。手紙は、私たちの人生だと言っていい。

 

 今朝、公園墓地の片隅の草むらに咲き始めたウツボグサを見た。何株かの集団で咲いている。中に、寄り添った二株があった。まるで、私たちのように。手紙にも書いたけど、また一緒に天国で暮らそうな。

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