強度行動障害

2021年12月24日

 先日、息子と関わりのある方から電話があった。強度行動障害を支援する事業に携わる人たちへの研修会がある。その時に、息子の行動事例を発表しても差し支えないか、という私の意思確認なのだ。個人が特定されないよう、配慮するとのこと。

 

 私は、息子が幼い頃、息子のことを新聞の読者欄に何度か投稿した。私には、こんな障害を持つ息子がいるんだよって、積極的に投稿した。障がい者が、あるいは家族が偏見と恥辱に苦しんでいる。私自ら障がい児を育てて、そんな社会ではいけないと思った。だから私にはこんな可愛い障がい児がいるんだよ。この子がいて、当たり前なんだよ社会は。そう思って投稿した。

 

 かあちゃん、息子のこと、行動事例として発表してもらうよ。息子のために、障がい者のために、きっと役立つよ。そう言ってお墓に報告した。凛とした好天の朝、野原に霜が降りていた。

霜

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