涙の数だけ

2021年12月13日

 この頃思うけど、涙の質は日を追うごとに変わっていくものらしい。しょっぱさもだんだんなくなってきた。妻を失った悲しみの涙が、少しずつ喜びの涙に変わっていくということかもしれない。大げさだが、仏教で言う悟りを開く、日を追うごとにそんな心境に変わってきたのかもしれない。

 

 昨夕、一昨日に鳥取にご一緒した母の方からラインが届いた。昨日のこの日記を読んで切なくなったと。そして思い出させてごめんねって。これを読んだ瞬間、涙がこぼれてきた。嬉し涙が。久し振りだ、こぼれるほどの涙は。Wさん、私は思い出が嬉しいのです。妻との数々の思い出が。そんな思い出に、深く触れさせてくれてありがとうね。そして昨日の涙も、嬉しくって流す涙なんですよ。妻との思い出がまた蘇って来て。

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