いのちの停車場

2021年08月06日

 私はよく本を読む。難しいのじゃなくて、推理小説とか時代小説とか。今、南杏子の「いのちの停車場」をもう少しで読み終えるところだ。この手のものはあまり読まないが、先日読む本が なくなって、近くのコンビニで買ってきたものだ。

 

 いのちの停車場は、救命救急センターを退職して、訪問診療医として働く女医、白石咲和子の物語である。プロローグで始まって1章から6章に物語は分かれている。6歳の女の子が癌で亡くなっていく5章を今読み終えた。女性らしい、優しい描写が涙を誘う。

 

 3年前までは、映画を見ても、テレビドラマを見ても、もちろん本を読んだって、いくら悲しい場面でも泣いてしまうことなど一度もなかったのに、今は違う。一冊の本で何度も瞼を濡らす。すっかり、大人になったんだって自覚する。

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