秋桜

2025年09月09日

 3回目の事業承継支援センターで話し合いがあった。計画は、確実なものにしようと先延ばしすることになった。それがいいと思った。車に乗って会議所の駐車場を後にした。月一の2連休の今日は初日。明日も休み、今日は夕方まで走ろうと思った。米子市から日南町を通って奥出雲町を通って帰ることにした。

 

 ステレオのボリュームを上げた。聴くでもない音楽の音が車内に広がっていた。今朝の話し合いを反芻してみた。私にとって、ステレオのボリュームは気にならない。むしろ心の安定剤でもある。今朝の、ふたりの親子の顔が見えてきた。よく似てるなあと思った。そうだよ、親子なんだもの。

 

秋桜 私の命はあと何年だろう、そんなことも頭をちらついた。幸せになってほしい。あの娘さんに、幸せになってほしいと思った。社会に対して、何の役にも立たなかった私、私の存在が、せめて彼女に役立ってほしい。それが私の、せめてもの罪滅ぼしかもしれない。そう思った。

 

 写真は、鳥取県の日南町を通った時、なんとなくもう一度立ち寄ってみようと思った松本清張氏の文学碑、そこのコンクリートブロックの脇に一株のコスモスが咲いていた。1枚のCDに納められた山口百恵さんが歌う「秋桜」、5回目が回ってきた時、事務所に着いた。なんて、温かな歌なんだろう。

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