大山

2024年09月19日

草原にて その晩、明日どこへ行きたい。という話になった。うーん、みるくの里。だれが言い出すともなくそんな結論になった。東京には米が無くて、ここひと月、米食べてないよ。そうなんだとちょっぴり哀れになった。じゃあちょうど、婿殿の郷から頂いた新米があるからこれ持って帰るか。じゃあ明日9時出発。まず郵便局だよ。新米は我が家が少し頂いて、後は娘のアパートに郵便小包にすることにした。

 

 みるくの里は高原とあって涼しかった。そよ風が優しく頬を撫でていって、草原をはしゃぐ孫の髪をなびかせた。この娘二人と妻と、いつだったか4人でここに来たことがあった。3人の記念写真を私が写した。それぞれに笑った顔の写真が今仏壇の横の木箱に納めてある。タイムスリップしたように、あの時の光景が私の心に鮮やかな映像となって浮かんできた。

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