手に取るな

2021年04月16日

 手に取るな

 手に取るな やはり野に置けと言うけれど、昨日手折ってコップに生けた名も知らぬ花。口が広くて斜めになってしまってた。一夜明けた今朝、まっ直ぐ上に向かおうと歪んでいる。やはり野に置けばよかったな。一度しかない人生、いや花生だものな。

 

 と言う私、昨夜寝不足になった。眠りが浅くて5時に目覚めてしまってもう眠れやしない。間もなく、外も明るくなったから早くに出勤してきた。東向きの事務所玄関のガラス越しに降り注ぐ太陽の光。暖かい。接客用の椅子に座って日光浴。ああ、気持ちよい。いつの間にかうとうとと。

 

 ここは鳥取駅。人々が改札口に向かって階段を下りて来る。歌詞ノートの一番目に「私鉄沿線」が写してある。改札口で君のこと、いつも待ったものでしたって妻が好きだった野口五郎が歌う。目が覚めた。そうだ、23日の君の命日には鳥取に行こうな。鳥取駅から、思い出をたどろうな。

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