おんころころせんだりまとうぎそわか
2021年04月08日
一畑薬師に行ってみよう。先日からそう考えていた。入院中の息子との面会がこの4月から許可された。2週間ぶりに部屋に掃除機かけた。同時に、三日分の洗濯をした。やっと終わった、家事仕事が。さあ、出かけよう。
息子に会った。さあ、一畑薬師に向かおう。先日仕入れた50~60年代にヒットした煋めきのスタンダード・ヴォーカルがスピーカーから流れている。懐かしすぎる「サバの女王」に聞き惚れながら、車は走る。一畑薬師は妻との思い出の場所のひとつ。さあて、思い出のない場所ってどこだろう。そんなとこありゃしない。
一軒のお土産店で食事をした。女性の年は分からないが、おそらく私より少し年下だろう寂しい私の話し相手になってくれた店の人。こんなことにも感謝の思いが込み上げてくる。また来るからねと言って店を後にする。
信心のない私。お参りよりも咲いている草花に目が留まる。参道の脇道の階段の横に咲きかけた八重桜。参道の隅の小さな草むらにスミレ草。木陰にしっとりと咲くシャガの花。「おんころころせんだりまとうぎそわか」
一夜明けた事務所前。昨日から溜まったクスの木の落ち葉の散乱がうっとおしい。箒で掃時間も長いけど、無駄な時間だけど・・・でもこれもいいのさ。通勤の、末娘に似たいつもの可愛いい女の子に会えるから。