バイオリズム

2021年03月11日

 人の感情にも浮き沈みがある。昨日の定休日、遅くまで寝ていた。目が覚めて、食パンをかじりながらテレビニュースを見ていた。どんよりとした天気のせいだろうか。空に、灰色の雲が立ち込めているからだろうか。やけに寂しい。無性に寂しく感じてしまう。

 

コバイモ

 

 耐えきれなくて、カメラを持って飛び出した。車に乗って、エンジンをかけてから目的地が定まった。川本町に行こう。春の妖精、出雲コバイモを撮りに行こう。私は、車の運転をしている時が一番心安らぐ。車内には、山本潤子の歌声がステレオから流れている。エンドレスに。

 

群衆

 

 今は列車も通わぬ、哀愁を帯びた川本駅の改札口からホームを眺めて佇んだ。閑散とした駅前通りを歩いてみた。3階建てのビルには埃にまみれたスナック看板が掛けられている。再び車をを走らせる。県境を越えた。広島県の千代田インターで降りた。一般道をしばらく走って土師ダムを左手に眺めた。昔、自転車競技でオープン参加した会場がある場所だ。尾道松江線に入った。カーナビが、ドライブレコーダーが警告する。二時間が過ぎましたよって。

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