艶歌

2020年09月18日

 先日の定休日に古本を片付けた。テレビの横に置いてある末娘の小さなステレオ装置も事務所に持って行こう。事務所でBGMとしてフォークソングを流そうと考えた。運んで、スイッチを入れた、CDの取り出しボタンを押した。一枚のCDが出てきた。何だろうと思う。末娘が好きな「嵐」かなと思った。ちょっと聴いてみよう。

 

 なんとである。流れてくる曲は艶歌だ。テレサテンが歌っている。中条きよしが歌っている。西田佐知子が歌っている。前川清が歌っている。西島三重子が池上線を歌っている。こんな曲末娘が聞くわけないし・・・。そして思い当たることがあった。

 

 私がボウリングに行っている1時間の間、妻はひとりの部屋でこの艶歌を聴いていたのではないか。艶歌になじまない私に遠慮して、この曲をひとり聴いていたのではないか。思えば、妻の性格は艶歌が似合うのかもしれない。私より、男前だとよく言われていた妻。車の中で、もっと自由に艶歌を聴かせてやりたかった。・・・昨日はいちにち中、このCDを聴いていた私なのである。

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