世を拗ねてみたい

2025年08月07日

 自家用車の車検がやって来たので一昨日島根日産に持って行った。代車にノートを借りた。どうやらこれが最新式のようだ。運転席が飛行機のコクピットみたいに計器の数値がずらりと並んだ。走り出すと馬力はある。だが、アクセルペダルを離すとブレーキがかかって減速する。これが良いのやら悪いのやら。

 

 私は3段コラムシフトから始まって、4段フロアシフトになって、5段フロアシフトの車に乗った。それぞれのシフト部分でエンジンブレーキの効果は違う。オーバートップだと、ほぼその効果はない。それぞれが違って、だからドライブは楽しい。オートマチックに替わっても、私はシフトチェンジを楽しんでいる。国道を走る時、前を走る車と適当な距離を保ち、いかにしてブレーキランプを点けないかと言うゲームをひとり楽しんでいる。だから最新仕様の車の運転はストレスだった。

 

 そして昨夕車検が仕上がったので受け取りに行った。我が愛車は快調に走った。私は水を得た魚になった。少し回り道して帰ろ、そう思った。スピーカーから「東京ららばい」が聞こえた。ボリューム上げた。「名前は? そう、仇名ならあるわ。生まれは? もう、とうに忘れたの」。私もたまには世を拗ねてみたい。人生を拗ねてみたい。でもな、そんな暇もない。

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