散る桜も桜かな

2022年04月10日

 三刀屋川

 

桜 橋の上に佇んで川の流れを見つめた。たゆとう流れに散った無数の桜の花びらが浮いている。老人がひとり、桜の木の下で日差しの温かさを楽しんでいる。散った花びらがその老人に舞う。一服の絵だ。川の流れは砂防堰堤を超えた瞬間姿を変えた。ミクロのさざ波が太陽の光を反射する。花びらはどこに行ったのだろう。ふと、良寛禅師の辞世の句が浮かぶ。「散る桜 残る桜も桜かな」

 

 昨日の午後、三刀屋町に用事があった。緑の桜(御衣黄)はまだだろうかと気になった。三刀屋河川敷公園の駐車場に車を停める。カメラを肩に、公園を歩く。御衣黄はまだのようだ。でも、数種類の桜の花が私を楽しませてくれる。坂山橋を渡り、やがて三刀屋橋に佇む。あの人と、二人で歩いたらどんなにか楽しいだろうな。

 

河川敷

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